今年の夏は暑かったですね。
うちは海から遠く、内陸に位置しているので、暑さが半端なかったです。

やっと秋の気配が感じられてうれしい。
秋って美しい季節ですね。


さて、夫の実家が車で1時間半のところにあります。

コロナ禍は2年くらい帰ることができませんでした。
今はワンシーズンに1回帰っています。


夫の実家には義父母と夫の兄弟が暮らしています。

夫のリクエストで、昼ご飯はお父さんにピザを取っていただきました。(高齢のお母さんに食事の用意をさせたくない気遣いみたい)


夫は昼寝してしまい、私はお母さんとお話して、新聞などを読んで、子供たちは折り紙をしたあと、テレビで見られるユーチューブなどに夢中。

1人目を妊娠してから、あまり後片付けをしない嫁になってしまいました。


さすがに洗い物くらいはしたほうがいいのか。ひょっとしたら台所に入られたくないかもしれないし。
それは今度聞けばいいか。


買い物に出て、夕食をみんなで外で食べて、そのまま私たちは帰る流れです。
(つまり朝9時に家を出て、夕方まで結構ー、ヒマなんです💦)


うどん屋さんで6人で食事したあと、夫が「〇〇(夫の弟)におでんのお土産買って帰ったらいいやん」と言い、義両親は「いらんやろう」とは言ったものの、夫の強い勧めでおでんのテイクアウトを選ぶことに。


「トイレ行くから払っといて。〇〇(弟)の分も」と財布と伝票を渡されました。


上の子がトイレに行き、下の子が店員さんにキッズうどんのおもちゃのガチャのメダルをもらったのですが、「あれぇ」と言っている。


見ると、一枚はメダル、一枚は100円だったのです!


店員さんに「これ100円玉ですよ」と伝えると、バツが悪そうに「あらぁ」とニコニコしている。

前歯が一部ないこの女性の店員さん、食事前、子供に子供用割り箸を「これ使えるね?」と持ってきてくれたり、(実際はお子様うどんに標準装備されていた)、伝票落としたま気づかず拾わなかったり、ツッコミどころ満載ですが、天然ぽくて親しみやすかったです。


100円をメダルに交換してもらい、子供たちは前方にガチャを選びに行き、順番待ちの70代くらいの夫婦が横から何かニコニコ話しかけている。


左を見ると「〇〇(弟)のぶんはわたしらが払うから」と言ったお父さんが、弟くんのために、お母さんとおでんを選んでいる。


右を見ると会計を待つ前歯のない店員さんがニコニコしている。


前を見ると2つあるガチャを迷う子供たち。
それをにこやかに見つめる老夫婦。

右斜め前にはトイレ。
私の手には弟の分も払うと言った夫の財布と伝票。


おでんが決まるのをただ待つしかなく、ほんの1分か2分かそれくらいの時間だと思うのですが、なんだかキラキラ輝いて見えたのです。


「ソウルフルワールド」という映画があるのですが、「生きる意味がないと生まれる意味がない」という主人公に入った、生まれたことのない魂の22番が、遠くで木の葉を巻き上げる風やくるくる落ちてくる葉っぱ(カエデの種)、母親と手をつないではしゃぐ子供を見て、きらめきや幸せを感じる「ひょっとしたらこれが…」というシーンがあるのですが、そんな感じでした。


なんだか、私の周りの時間が、空間が、輝いている。


最近、人と比べて落ち込むことが多かっただけに、この体験は、この地球に生きていることこそが素晴らしいと気付き、浮上するきっかけになりました。


両親が高齢に差し掛かり、不安に思うけど、今のところは元気でいてくれて、ありがたいです。


この感覚を忘れたくないと思い、ブログに残しました。


『LIFE SHIFT』で有形資産と無形資産という言葉が出てきます。


有形資産はお金や不動産など目に見える資産。
無形資産はスキルなどの生産性資産、家族や休息時間などの活力資産、自分が将来変身するための変身資産があります。
家族は無形資産の活力資産。


地位財と非地位財という言葉もあります。
地位財はお金、モノ、高級なモノ、肩書きや年収、非地位財は健康、自由、愛、経験。
非地位財は他人が何を持っているかにかかわらず、それ自体に価値があり、満足が得られる財です。


お金やモノを集めるのはそこそこにして、見えないもの、他人からは価値を計れないものを見つめる時間を過ごしても良さそうですね。