打ち合わせの内容は、住宅リフォームのテーマの最初に投稿した内容とかぶる部分もあり、すみません。
自分の希望として伝えたこと
①浴槽不要 代わりにシャワー室を設置
②浴室の入口は引き戸
③洗面台不要 代わりに多目的流しを設置
④鏡不要
⑤エコキュート不要
⑥浴室内のタオル掛け不要
既に答えは公開済みだが、シャワー室の設置はあきらめるしかなかった。
外壁と窓をそのままにしてシャワー室を入れたとして、シャワー室には窓がない。
既存の窓は永遠に閉まったまま、シャワー室の外側の壁が外から見えるという状態になる。
年数が経過して窓と壁の間がどうなってしまうかわからないとのこと。
要は責任が持てないと暗に言っているのだ。
更にシャワー室と洗面所の床の高さを合わせるのにプラス90万位とのこと。
問題の窓を外して壁にするには、外壁材1枚分交換となりプラス100万。
使わないものを省くと、かえって費用が掛かるという皮肉。
どうして浴槽を使わないのか、という質問にはこう答えた。
シャワーだけで済ますようになったのは最近ではなく、親を介護しているころから。
夜間に起こされることもしょっちゅうで眠りたくても眠れない。
寝るのは1時2時、起きるのは5時。仕事をしながら介護をしていた。
浴槽に入る10分、15分の時間があるなら、とにかく寝たいというのが切実な思いだった。
冬も入らないのですか、と追加の質問。
浴室の気温をみて8℃くらいまでならシャワーのみ。
それより低いと洗っている間に手足が冷えて痛くなってくるので、致し方なくお湯につかる。
今は両親はいないが、それで何年も過ごしているので今更浴槽に入る気がしない。
残業も毎日あり、帰りが遅くなると夕食の時間も遅くなり、寝るのも遅くなるから早く寝たいと思う。
営業マンは「ああ・・・」と言った後、視線を外して考えている様子。
ハイブランドの類に入っているハウスメーカーだ。
普段は金銭的に余裕のある客を相手に営業しているだろうから、ボンビー感あふれる話を聞かされ、返答に困っただろう。
少し間を置いて、彼は自分の話をし出した。
私の母は、今、祖父を介護しています。
母から大変と聞いていましたが、もっと話を聞いてあげないといけないと思いました。
私は□□歳(アラサー)なんです。
●●(私)様とお話していると、親の話を聞いているようです。母は〇〇歳なんです。
んんっ?
カタログ請求時に自分の年齢を書いたから、私のトシを知っているのはわかるけれど。
あなたのお母さまの方が6歳も上ですよ~!!
自分がオバサンであるという自覚は十分ある。
でも同世代ではない、レンジが一つ上。
ここはこだわりたいところなのだが。
もちろん口に出さず、笑顔をつくった。
「すみませんね、個人的な話ばかりで。」
「お聞きしたのはこちらの方なので。」
少し申し訳ない顔をして彼は話を続けた。
「もう一つ、ご希望に添えないのが引き戸で。」
ウチは狭すぎて合うサイズがないということ。
押して入るドアだと、将来的にシャワーイスに座って入浴するようになった場合、ぶつかる可能性がある。
消去法で折れ戸を選ぶことになった。