YouTubeで検索してみると「一人暮らし用の家」というのが、思いのほか多いのに気が付いた。
どこのご家庭でもそうだろうが、子供が成長し巣立っていくと、子供部屋は使われなくなる。
収納スペースも余裕が出てくる。
「もっと小さい家でいい」となるのは自然な流れ。
コンテナハウスやローコスト住宅だと500万円くらいで家が建てられる。
女性一人暮らしをウリにしている間取り動画もある。
父は60年住める家を建ててくれた。
築30年の家をリフォームして、あと30年暮らすのと、一人暮らし用の家を新築するのとどちらが得なのか。
鉄筋コンクリートの家は夏暑い。
鉄の柱を石の板で覆っているのだから、熱せられれば容易に冷めないのは建築の素人でも想像がつく。
しかも軒ゼロ。屋根はなく、まるで学校のプールのような形。
昼間、外が35℃を超えれば、窓を開け放っても室内は39~40℃になる。
夜になって気温が28℃くらいに下がっても室温は35℃。
一方冬は朝は室温が2℃くらいになるのが普通。
雪の日に室温が氷点下になっていることもあった。
廊下の気温は冷蔵庫以下。買って来たものを並べておいても何ら問題無し。
冬は着込めばよいが、夏はそうはいかない。
1階のエアコンをつけっぱなしにして、夜はキッチンの横で寝る。
日用品を置いている2階の収納スペースと、クローゼットがある3階には取りに行くのとしまう以外に用がない。
平屋10坪で生活しているのとほぼ同じ。
それもキッチンダイニング、浴室洗面所でそれぞれドアがあり、狭小住宅なのに仕切りの多い間取り。
仕切りがなければモノを置けるし、もっと狭くても生活できる。10坪も必要ないかもしれない。
ハウスメーカーから届いたリフォームのカタログをみると600万位から。
不要な壁をなくし間取りを変えられる、6日で出来るというのは魅力的だが、一人暮らし用の家が一軒建てられる価格ではないか。
暑い、寒いと言いながら使っていない部分が多い家で老後を迎えるより、新築した方がよいのではという気がしてきた。
エアコン一つで家じゅう涼しい、外が35℃でも屋根裏の室温が28℃などという動画を観ていると、小さな平屋に暮らしたいという気持ちがどんどん強くなる。
建て替えるためにどのくらい費用が必要なのか知りたいと思うようになっていった。