1日目朝のお客様とのミートはど緊張でしたが、大成功だったので2日目はちょっとリラックスして臨めました。
2日目のお客様はまたもやスイスからで、今回は男性お二人。
前日に引き続き、知覧特攻平和会館へ。 お客様のお兄様がパイロットということで、興味津々で引き上げられた飛行機を観察していました。将来飛行機の設計をしたいというコウダイにも見せてあげたいと思い、たくさん写真撮りました。このエリアのみ写真撮影可。
でも、海から引き上げられた機体ということは、パイロットは命を落としたのでしょうね。
興味深いのは、日本側の資料だけではなくアメリカ側の資料も展示されていて、特攻兵が空母に突撃する映像も残っていました。こちらに残っているのは見送るまでの心理的描写のみですが、実際にどのように最期を遂げたのかが確認できたのは戦後数十年経ってからなのですね。
そして、特攻兵の写真や遺品を見て、平和の鐘へ。
お客様「この旅で鐘を鳴らすのは3回目。広島と長崎と鹿児島」
1ヶ月間、東京から九州までありとあらゆる観光スポットに行ってきているようです。
平和会館の出来事を思い出すだけでも、気が滅入ってきます・・・。
そして、またもや武家屋敷へ。 京都のお庭と比べると規模はかなり小さい個人宅のお庭です。 お客様の1人は建築家ということなので、建築の特徴も少し説明を加えました。 お庭そのものより、通りの美しさや、侍ならではの造りや琉球の影響を受けた造りをお話ししたことで、日本庭園との差別化を図れたかと思います。
そして、ランチへ。
数日前に届いた旅行社から情報によると・・・
「お魚が苦手だそうです。 行程に難ありでゆっくり進めるか、行程を省いてください」とのことでしたので選択肢を考えていました。
この時点で11時半。
・知覧でそば
・鹿児島市内でトンカツ
・桜島で魚(魚が嫌いという情報をいただいているものの、敢えて選択肢に入れてみました)
ただし、市内に戻るのに1時間かかります。
お客さま「魚がいい」
あれ? 情報と違うぞ? とりあえず、桜島に向かうことにしました。 観光客の食堂は道の駅がメインですが、この日は桜島マラソンが開催されており、ご自慢のカンパチは売り切れ うどんしか選択肢がない・・・。 するとドライバーさんが
「20分ほど走ったら、漁港で新鮮なお魚が食べられるので、そちらへお連れしましょうか?」
さすが観光タクシー! さんきゅー!
連れて行かれたのは、桜島から大隅半島へ渡ったところの漁港。 本当に地元の人しか行かないような食堂です。 13時半の時点で12組待ち。 食券を買い、セルフでお茶かお水を入れて座って食べる形式です。 きっと綺麗なレストランしか行ってきていなかったと思うので、「地元の人が来るところに来られて嬉しい!」とおっしゃっておりました。
すぐそこで養殖しているカンパチをいただけるので、新鮮! 切り身が厚い! ボリューミー!
お刺身を塩、お醤油、ドレッシングでお召し上がりください。残ったお刺身(残るくらいたくさんあります)は漬けダレにからめ、カンパチ丼として食べてください。
とのことでした。 魚が苦手なのでは? と思ったものの、パクパクペロリと召し上がり、
お客様「信じられないと思うけど、4週間前までは全く魚は食べてなかったんだよ。日本に来てお魚が美味しいので楽しんでる!」
なるほど! 考えてみたらスイスは海に面していないので、こんな新鮮なお魚が食べられるのは滅多にない経験でしたね。 漁港にお連れしてよかった。
桜島の裏側まで来てしまったので、ドライバーさんのご案内で噴煙口が見えるスポットへ。
ここは私も初めて! (しかしお客様は、阿蘇山の噴火口もご覧になっています)
そして定番の有村展望所へ。 surrealな溶岩の中をお散歩しつつ、溶岩の上から松が生えていて自然のレジリアンスを感じられて私の好きな場所です。 ちなみに、年配の方のご意見としては、
「昔は、完全に溶岩だけで一面灰色だったけど、今は緑がたくさんあって観光的にはよくなくなってきた。なので、生えた松を抜こうか、という話も昔はあったけど、そのままに残してる」
とのことでした。 確かに、一面灰色の溶岩フィールドも見てみたい気もします。
この場所で、数年前の大河ドラマ「西郷どん」の写真が撮影されたそうです。
この写真 ↑
そして、湯平展望所へ。富士山に比べると、桜島の迫力はどう映るかなぁ・・。
ハート型の石垣。年配の男性方にはさほど興味ないでしょう。
その後、フェリーを降り、御楼門、西郷さんの銅像を経由して天文館のホテルへ向かい、1日目終了。
さらに、2日目。 観光タクシーなし、私のみなのでシティビューバスで鹿児島市内を案内しつつ、仙巌園〜西郷さんの銅像へお連れし、午前中のみボランティアで同行しました。
犬(有名な「ツン」ではないらしい。 カヤちゃん?)
ガイド初心者(とはお客様には言いませんが)としては、案内する機会が与えられて勉強になるので無報酬でも案内しようかな、という気持ちでしたが、お仕事の時給よりいいかもしれないチップをいただけました 「ツアー料金」としてお客さまが払ったのでなく、私のガイドそのものにこの価値を頂けたことで、さらにガイドとしての自信が持てました。
来年の通訳案内士合格に向けて、頑張ろう〜!