嘘みたい
もう7月の雨
乾き切ったアスファルトを
潤してく
出会って
会えなくなって
全てが早すぎる
洗濯物が夏の日差しに乾いていく速度で
会って一言話したいけど
今日はもういいか
きっとまた明日会える
夢で会いたいけど
それももういいか
夢も見ないくらい眠らなくちゃ
いつか来る明日のために
雨の降らないこの夏は
一体何を育てるのだろう
全てが熱く忙しく過ぎて
鮮やかな服を着て踊りながら
新しい靴の痛みに少しだけ泣いてもいい
きっとその涙が先に流れるのを
今日も雨が待ってるんだ
泣かないから降らない雨に
少しだけ後ろめたさを感じても
朝露に濡れた向日葵を待って 待って
雨の降らないこの夏も
きっと何かを育てるのだろう
全てが熱く忙しく過ぎても
鮮やかな服を着て踊って見せるから
新しい靴の痛みに少しだけ泣いてもいい?
きっとこの涙が先に流れるのを
今日も雨が待ってるんだ
