死について考えるとね、
中学生の頃を思い出す。






私いじめにあってた事あってさ。






原因は若い子によくあるちょっとした噂話だったんだけど。







いじめて来た子は
女の子の中でボス的な存在で、
私はいつもの仲良し5人組と
その子(ボス)とある男の子の恋バナをしててそれがなんかの拍子に伝わってその子の感に触って...
みたいな始まりだったと思う。




今思うとありがち~笑。とか思うけど。






今考えるとさ、
そんな子の話なんかしなきゃいいのにって昔の私に言ってやりたい。






とにかくボスを怒らせてしまったわけです。










次の日
その話を一緒にしてた友達全員
根こそぎ持ってかれたんだよね。





そのまた次の日
私の周りには誰もいなくなってた。






私が近くに来るとみんなでサァーっていなくなる。みたいな。






今となっては笑い話だけど、
とにかくあの時は本当に辛かった。






ボスにいじめられてた子が私の前にもいたんだけど、
私がその子といたってのも気に食わなかったのかもね。






まぁ私の前にいじめられてたその子もボスのグループに行っちゃったんだけど。





とにかく
次は私が標的になったってわけ。






先生に言えばまたやられるって思った。



幸い親には話せたから
その時はたくさん泣いてさ、
また明日頑張ってみようって思うんだけど、
学校行ったらまた同じ事の繰り返し。

もちろん学校に親はいないしね。






仲良しだった子達に話しかけてもシカト。






もうどうしていいかわからなかった。





大人しくいじめられて泣いたりすればよかったのか。






だけど私
いじめられてるくせに負けん気強くてさ、
学校で絶対泣かなかったんだよね。


可哀想な子って思われるのも嫌だったから。






それがいいのかわからないけど、
とにかく悔しかったんだと思う。






死にたいっていうより
死んでやろうって感覚。







ボスについていってしまった友達達はボスが怖かったんだと思うんだ。
でもその子達の事も許せなくなっていった。





実際ボスの事
みんな好きではなかったから


なんでみんなヘコヘコして機嫌とってんの?!
なんで一緒にいるの?!
その子の事嫌いなら嫌いって言えよ!



むしろ痛みを教えてやるべきだ

くらいに私はずっと思ってた。




でも強かったんだよ、本当に。






そんな人を敵に回してしまった私ね。笑








それから月日が流れて
私が泣かないからそろそろ飽きたのかもね。
いじめが無くなりはじめたの。


そしたらさ、
私から離れていった友達がだんだん戻ってきたんだ。




「ごめん」って。





正直、戻ってきた事に動揺した。






だけどそれ以上に嬉しかったのを覚えてる。





なんで行っちゃってたの?って思ってしまう事もあったけど
その時は独りじゃなくなった事が素直に嬉しかった。





それからもボスと話す事はなかった。
同窓会で会ったりするけどもう忘れてるかもね。






これが私の音楽人生の始まり。





歌い手としてどうなの?って言われるかもしれない。


だけど私が幼いながらに思ったのは



“有名になる”



だったの。





誰よりも上に立って




あの子じゃ手も届かない様な存在になってやろう。



むしろあの子に
「ミオちゃんって私の同級生なんだよー!」
なんて言わせてやる。




有名になって
TVに出て
渋谷の看板になれればなんでもよかった。


モデル
絵描き
女優
ダンサー...

なんでも。





だけど私は歌手の道を選んだんだよね。





その頃歌うのがすごく好きで
毎日気持ちを歌詞にしてた。




授業中に隠れて音楽聴いたり。





今考えると不良やんね。笑






まぁ高校出てさ、現実問題
歌手で食べて行くのは大変だよなって大人な考えが出てきて
美容師の専門学校に進んだんだけど、

やっぱり音楽やりたいって思って
専門学校辞めて
20歳で東京に出て来た。






今も全然音楽だけで生活出来ないから他にも仕事してるし実際大変。


やりたくもないキャバクラで稼ぐ毎日。




将来の為の貯金もないし、
周りは結婚したり子供いたり。





だけど諦めたくない。




悔しい、負けたくない。
そんな塊からはじまった私の音楽人生。





今もその気持ちは心の奥底にある。




だけど今はね、







誰かを助けたい


に変わってきてる。








音楽で目の前の人を救えたら幸せ。




そんな人がどんどん増えたら幸せ。そう思う。




だから良くも悪くも
今はあの子には感謝できてる。








今この瞬間、
どこかで誰かが
いじめに合ってるかもしれない。



先生、友達、親

誰にも話せず苦しんでいる人がいるかもしれない。





どこにも逃げ場がないと死にたくなる。



そりゃそうだよ。





だけどね、逃げ場は絶対どこかにあるんだよ。






それが人である必要なんかない。






私にとってそれが音楽だったようにあなたにも絶対何かあるはず。





見つからないなら私に会いに来て欲しいしね。





一緒に探そうって思うよ。





一人より二人、
二人より三人。




そうでしょ?






死ぬのなんていつでも出来る



私はそうやって今日も生きてるよ。







なんか今日は長くなったな。笑




最後まで読んでくれてありがと。





みんなに幸せが訪れます様に。







明日もどうにか生き延びよう。