子供の頃から…
辛い状況に置かれた時…
そしてそれが自分の力ではどうにもならない時…
子供ながらに自分なりの解決策がありました。
借金を残して出ていった父親
残された母と私
母はアル中で夜にお酒を飲み始めると人が変わり荒れはじめる
借金を返しながら私を育てなければならず大変な苦労をした
母親には感謝も同情もするけど
やはり毎晩のように
“どうして私がこんな目にあわなきゃいけないんだ!”
と泣き叫ぶ母の声、物を壁に投げつける音を聞くのは辛かった
お酒に酔った時の母は話しが通じなくなる
子供だった私は
“早く大人になってママを助けるから!”
と母を安心させたくて言っても、意味が解らない言葉で怒鳴りつけられるだけだった。
だから話しかけても事態は悪くなる一方。
母が一番荒れていたのは私が小学生の時だった。
母がお金で困っていると知っていても、働く事も出来ず、家を飛び出したくても行く宛もなかった
母が酔って泣き叫ぶ夜は、布団の中にもぐって朝が来るのを待つ。
色々な事を真剣に考えると寝れないから…
自分にこう言い聞かせていた
この私の身体と人生、本当は自分じゃないはずだ。何かの間違えで他の人の身体に入ってしまっているだけで、本当の自分の人生は別の場所にあって、いつかは戻れるから大丈夫。
そう大丈夫…これは私ではないから…
無理やり…そう考えて…
母の叫び声を聞きながら眠りについてました
自分の心と身体を引き離して生きていました。
良くない現実逃避だって解っていた
だけどそうでもしないと生きていけなかった…
そしてなかなか子供を授かれず、流産死産を繰り返している今…
そうやって現実逃避していた子供の頃の事をよく思い出す
今、仕事を再開して何とか社会復帰しているけど…
本当はあの頃と同じように、自分の心と身体を分離させている…
こんなのは自分の人生じゃないはずだと…
気持ちを逃がしながら生きている…
現実を直視出来ずに…
良くない事…
解っているけどこうでもしないと…
何事も無かったかのように社会復帰は出来なかった…
だからもう少し…
こうやって自分に逃げ道を与えながら生きてみよう…