※このブログの危険事項※




・このブログはCとQの妄想の吐き溜めです






・オリジナルと二次創作がごっちゃになっています






・CとQはそこそこおたくです






・CとQはあまり自重できません

















以上に嫌悪される方はお引き取りくださいませ。





















【CとQの生態】















C(シー)







オト○イトに夢中です。自重しない二次創作ばかり書いています。固定ヒロインばかり書いています。











Q(キュー)









主にオリジナル詞とWJ系の二次創作担当。暗かったりギャグだったり甘かったり色々です。

























【固定キャラC担当】


※ネタバレを含みます


(薄桜鬼オリジナルキャラクター)







壺井花





灰色がかった長い髪。藍色の瞳。基本的に無表情で淡々としている。新選組を家族のように思っている。監察方裏筆頭。主な相手は沖田、土方。







(出演)



雛鳥の恋



こねた





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黒く長い髪ではいからさんヘアー。黒い瞳。雪女時は真っ白な髪に薄い水色の瞳。自分ではしっかりしていると思っているが、ちょっと馬鹿の子。雪女の一族。相手は不知火。








(出演)





雪解けの頃









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羽生紫





渋い金色の長い髪でぱっつんストレート。灰色の瞳でたれ目。しっかり者で頭が良い。驚くほど自分が嫌い。双子の姉。芸子としての源治名は紫舟。相手は風間。





羽生紅





渋い金色にウルフヘア。灰色の瞳。手先が器用だがゆえに器用貧乏。頭に血が上りやすい。双子の弟。新選組での偽名は松葉大地。相手は千姫。








(出演)





星が流れる空は泣いている


【固定ヒロインQ担当】


(銀魂ヒロイン)


宮内椿


髪→赤茶の短め。目→金に近い茶色。口が悪く男勝りで暴走癖ありでミーハーなところもあり。元泥棒である事件で真選組入り。相手は沖田総悟


















誤字脱字はコメント頂ければ嬉しいです。


あいつは分かりやすいようで分かりづらい。
そう思っていたのもずいぶん前だ。

「……」

寝転がる俺の腹に乗り上げ、人の髪をいじる朧。
させるがままにして目をつむる。
温度の低い手が触れる。
ふわふわの髪が羨ましいだとか言って、朧はやけに髪をいじる。
ひとつあくびをして、いつの間に動きが止まったことに気付く。
じいっと感じる視線に片目をあければ、見つめ返す黒い瞳。

「…んだよ」

心にもない文句のひとつをたれて、肩を抱き寄せる。
柔らかい身体が乗り上がる。
そのまま唇を重ねた。
希望通りだったらしく、唇が綻んでいるのが分かる。
熱の移った手に頬をはさまれ柔らかく押しあてられる。
乗り上げた身体は馬乗りの態勢で、足元がはだけていた。
白い太ももが月明かりに輝いて見える。
何も言わずにただついばみ、気が済んだのか目を見て笑う。
ああくそ可愛いなと思っていると飛び付いてきた。
猫ならごろごろ喉をならしてそうな顔しやがる。
首筋に擦り寄ってくる朧と、押しあてられる太ももを感じる。
しばらく好きなようにさせていたが、いい加減我慢も限界だ。
身体を放し、きょとんとする唇を奪う。
柔らかい唇に食らい付くように、呼吸を奪っていく。

「…んう、」

鼻から抜けるような声に煽られて、舌を差し込んだ。
首に回された手は力をなくし、着物をつかむ。

「……、」

満足して唇を離せば、小鹿みてえな瞳を潤ませた赤い顔が見える。
戯れのように唇を舐めあげる朧の好きにさせ、俺は帯をほどいた。





「匡は、どうして私のしてほしいことが分かるの?」

腕をぺたぺたと触れていた朧が顔を上げる。
お前が分かりやすいからだ、と答えてやると頬が膨れた。
何が気に入らないんだと考えていると、身体を乗り上げて見下ろしてくる。

「私も匡のしてほしいこと分かりたい」

ずるい、と付け足すから俺は声を上げて笑う。
何で笑うの、とすっかり暖まった手に挟まれる。

「なら今俺がしてほしいこと当ててみやがれ」
「ええっ」

そんないきなり、と朧は慌てた。
うなり声をあげながら考えているが、俺の望みなんざ考えなくても分かることだ。
簡単で、分かりやすい。
朧は何分か悩んだ結果身体を倒して唇を重ねてきた。
たどたどしく入れられた舌を絡ませて、気が済むまで呼吸を奪う。
冷めかけた熱がまたぶり返し、熱っぽい視線に煽られる。

「…やっぱり分かんなかったから、」
「あ?」

口付けの合間に朧が口を開く。
擦り寄る身体は熱く柔らかい。

「私のしたいこと、しちゃった」

ごめんね、とまた口付けた。
すぐに離れようとした身体に引き寄せて、首筋に噛み付いた。

「当たり」

俺のしてほしいことは、お前のしたいことなんだよ。
気付けよ、ばーか。

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雪解けの頃、蕾、のヒロイン朧。


月が欠けた。
闇が食べてしまったような三日月は、空で不敵に笑っている。
新選組が西本願寺に屯所を構え、どれほど経ったのか。
松葉の上司である藤堂平助が新選組を抜け、御陵衛士になったのは記憶に新しい。
八番組組長を背負うことになった松葉は最近忙しなく、私に会いに来ることもない。
けれど今夜は特別。
長州、そして風間達が新選組の屯所に乗り込む。

夜の帳のおりた花町は賑わいを潜め、静かだ。
松葉はしばらく私の膝に寝転んでいたが、その顔は苦悩に満ちていた。

「…“視えたか”?」

静かに口を開く。

「もう四半刻もない」

また顔が歪む。
私は、松葉のその顔が好きではない。
じっと見下ろせば、視線から逃れるように腕で顔を覆う。

「…どうしたらいいんだ…!」

彼はあの少女、雪村千鶴を放っておけないという。
色恋などではなく、血が叫ぶと。

“雪村を守れ”

そう強く思うのだと。
私は、雪村千鶴に会ったことはない。
だが池田屋での彼女の叫び声。
あの声に身体が動いたのは、事実。

「でも、やっぱり許せねえんだよ…!」

松葉は身体を起こし、私の胸元に触れる。
身を竦ませたのは、松葉にも伝わっただろう。

「俺達に“こんな傷を”負わせたのは、雪村だ」

そう言って泣きそうな顔をする。
私はやはりその顔も嫌いで、見たくなくて胸に抱いた。
背中に回した手で彼の“傷”をなぞる。

「でも、雪村千鶴は悪くない」

くぐもった声で松葉が言った。

「…いいのよ、“紅”」

私も許せずに居る。
松葉の苦悩も葛藤も分かる。
だからこそ、

「私達がやらなくては」

松葉の腕が背中に回った。
苦しいほどに込められた力は、やはり彼の苦悩を表していた。

瞬間、どくりと心臓が大きく音を立てた。
松葉も顔を上げ、視線を見合わせる。

「……俺、」
「先に行きなさい。…片付けてすぐ行くから」

頷いたのを最後に瞬きをする間に、松葉は姿を消した。
これでいい。

「これでいい…」

そして部屋には誰もいなくなった。

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これからシリアスまっしぐらです。


「新選組にはいつまでもいい顔をさせておけんな」

角屋で行われる長州の会合。
風間達三人も集まっている会合に、私も呼ばれた。
正直いつばれるやもしれぬこの状況にひやひやする。
けれどここにいる私は芸妓、紫舟。
知らぬ存ぜぬで微笑みを絶やさぬ。

「……」

無言でよこされた杯に酒を注ぐ。
それを飲み干す風間はいい加減うんざりという表情を隠さない。
長州浪士達は気付かぬようで、上機嫌に会話を進める。
不知火は完全に距離をおいて飲んでいるし、天霧も座ったまま動かない。
こんなに人の多い場所だけど、明らかに三人は浮いていた。

「近々屯所に踏み込もうと思っているのだ」
「それはいい!」

酔いがまわった男はぽろぽろと秘密を明かしていく。
偉くなれない下っぱというところだろう。
上の地位にいる人間は多少知恵がある。
ここで手に入れた情報を松葉に伝えなどしない。
来るときが来れば、自然と倒れてしまいもの。
私がどうこうしたところで何も変わりはしない。

「…来い」

突然風間が立ち上がる。
そして私を見下ろして言い放つ。
驚いて声がでそうになり、唇を噛んだ。
長州浪士はやっかい者払いが出来たと言わんばかりに無視を決め込んでいる。
二人で部屋をでる。
襖が閉まる直前、振り返った先で驚いた顔をした天霧と目が合った。

どこに行くのかと思えば、すぐ横の間に入り込む。
当然のように座り込んだ風間に、どうしていいか分からず立ち尽くす。

「何をしている」
「…うちにはよう分かりんせんけど、ええんですの?」

窓際に座った風間は頬杖をつき、空を見上げていた。

「貴様も聞いていただろう。下らない頭の悪い連中の話だ」

居るだけ無駄であるとばっさりと切り捨てる。
…確かに居るだけ無駄なのだろう。
けれど居ることに意味があるのだろう。

「…せやったら、お酒をお持ちしますね」

外に声をかけようとすれば止められる。
…私は何故連れてこられたのか。
手持ちぶさたに距離をおいて座る。

「何か話せ」

空を見るのも飽きたのか、風間は相変わらず気だるげに口を開く。

「…西洋のお伽噺はご存知どすか?」

静かに問えば、風間はやっと私を見る。
そしてまた空を見上げた。

「…昔、ある家に…」

話し終わるその時まで。
風間は一言も口を開こうとはせず、黙ったまま空を見ていた。
お酒を飲むでもない、会話をするでもない。
私は、何のために居るのだろう。

「そして、ずっと王子と幸せに暮らしたそうです」

最後まで風間は黙ったまま私の話を聞いた。
そして何を言うでもなく、また空を見上げる。
沈黙が辛いのに、こんなにも息苦しいのに。
何故こんなにも。

そっと風間の隣に座る。
見上げた空には驚くほど綺麗な満月が輝いていた。

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