「3/21空いてる?」
「えー多分空いてるけど…」
「空いてない方がいいよ(笑)」
「え、じゃあ空いてない(笑)」
とかなんとか言って。
「バイト先のバーベキューがあってさぁ…行きたくないよぉ…」
と、ごねていた。
私は金銭的な問題と、本番の次の日だということ、横浜でやることがネックで、行こうか迷っていた。
先日の演奏会にも来てもらったし、会いたいは会いたいのだけど。
前日の本番の時に場所を聞いて、尚更悩むところだったけれど、予め予想していたし、もう行くと決めていた。
私は12:00に着くように電車に乗って
長旅。
「なんか買って行くものある?」
「暖かくしておいでよー」
という答えになってない返事が来たので
507円でおかしを買った。
久しぶりに通る地元の坂道を転ばないように歩いて、到着したのがおよそ5分前。
どこにいるかなーと探してたら目の前にいて驚いた。
男の子2人とやってきて、私は会釈した。
少し登ったところでやっていた。Kのバイト先の店長の妹さん、それから店長にご挨拶。
妹さんにはじめましてと言ってしまったが、以前お店に行った時にお話してた…汗。
店長に差し入れ渡して
「あ、K.くんの(いまは)友だち!」
と言われて(笑)
美人だねっておべっかまで頂いちゃった笑
バイト先のBBQなのにアウェイのKと微妙な位置に立っていて
妹さんが
たくさん話しかけてくださって。
「イチャイチャしてていいよ。微笑ましく見てるから。」
というお言葉も頂きました。笑
3分の2程は本拠地のもう少し上の空いてるBBQスペースに2人で座ってた。
烏賊とお肉とジュースと焼きそばを取ってきてくれたから、烏賊は私が食べたけど、お肉は半分にして。
ちょっと寒かったけど、最終的にKの持ってきていたフリースを膝に掛けさせてもらった
暫くしたら店長にコピーのお使いを頼まれたKがいなくなって、食べ物と私が取り残された。
でも、みんな(40人程)が動いている様子を見ているのは楽しかったし、待つのは苦手じゃない。
Kの分の焼きそばは食べちゃったけど。
そして、お菓子を買いに行こうって言って立ち上がって本拠地に向かったら、おばあちゃまのハッピーバースデーするって言ってコストコサイズのケーキを切り分けて、それをもらったもので足止めされ、ケーキやお煎餅やらを食べた。
私はジュースの前に立っていて、コップを持った子どもが来たので、2人分お酌してあげました。
そのうちの男の子の方が、お煎餅を和田丸というゆるキャラにあげてて感動した。そしてその子に
「お煎餅美味しい?」と聞いたら
「かたい」と。ごもっともでした。笑
みんな、流石に私たちはカップルに見えるようで、酔ったおじさんが
「結婚しな。結婚しな。」
としきりに行ってくるのは困りました笑
二人でしゃがんで飲み物飲んでたら、もうお菓子は要らなくなったそうで、暫く座ってました。
そして上に戻って、この後どうしよっか、ってずっと悩んでた。
さっきの男の子が来て、木の陰からこちらを見ているので私も見返して
遊んだ。
木の陰から
わぁ、って男の子に(速攻逃げられてたけど)やったKは何と無く、そんなお父さんになるんだろうな、と思いました。私ではない誰かの子の。
何を喋ったのか、「よく言えたね」って他人の子の頭をわさわさと撫でているのはちょっと割増でかっこ良く見えたものです。
男の子は走って逃げては木の陰から覗き、木の棒を持ってきては木の幹を叩いてみせ、ロープを持ってきては縄跳びをしてみせ、と、構って欲しかったみたいですね。
でも、近づくとつっけんどんな態度を取るし、やってることが将来Kのような人間になること有望で…まずいまずい。
流石に驚いたのは
着ていたジャンパー黄緑。中に着ていたダウンベスト黄緑。その下のヒートテック深緑。私に貸してくれたフリース黄緑。(あとでわかったことでしたが、下着も緑だそう笑)
そんなことをしていたら3時を回り、この後を心配して、そろそろ帰りたいと店長に言った。そしてお開きになって片付けをして。
私はお客さんだしKの荷物を持っていたので全然お手伝いできなかったのですけど。
荷物番をしている時、店長の息子さんと二人になって
「大学生っすか?」
「あ、大学生です」
「(Kの)彼女さんですか」
「いやいや、違いますよ笑」
「てっきり彼女さんかと思いました」
なんて話して。
車待ちしている時に、バイトの後輩君と、
「大学生なんですよね?」
「そう、大学生です」
「Kとは…」
「高校の友だちです笑」
「じゃあ今日はKに呼ばれて…」
「そうそう、ぼっちだって言うから笑」
「行きたくないーしか言ってなかったですもん」
「あ、やっぱりそうなんだ笑」
GIDだという17歳の彼は、話に聞くように本当にしっかりしていて、感動した。(彼には男性の恋人がいて、来る予定だったらしいが結局一人だった)
今時あんな高校生いないよ。
ドラムとギターができるって。今度聴いてみたい。ユニセックスな彼。とっても魅力的な人間。
横国の浪人タメ。
「大学生なんですか?」
「あ、はい、大学生です」
(雑談。練馬に住んでるらしい)
「大学生なんですか?」
「あ…あ、はい」(二回目だよ!!)
私を車の助手席に座らせた上で鍵を閉めて行ったK許せない。
鳴る仕組みがイマイチわからないから
二回も防犯警報鳴らしちゃって迷惑かけた😤
止め方も知らないし😖
ビールサーバーから漏れていて、それを抱えてパンツをびっしょり濡らしてたのは面白かった(笑)
みんな片付けて降りてきて、誰がどこに乗るか話していたら店長が
「Kくんが運転、そしてKくんの彼女さんでしょ、それから…」
ってもはや彼女になってました(笑)
友だちだよ、一応(笑)
彼女でもない人間連れてくKが悪い(笑)
そして私は人生初、友人の運転で車に乗ったのです。
バイトの後輩君と3人です。
後輩も交えて3人で話しながらバイト先で荷物を降ろし、車をパーキングに駐め、店長とはお別れし、
恋人の家へ行く後輩君と3人で、Kの家へと行きました。
仮にもこういう関係の私たちですから、少なからずKの家へ行くのは気が引けましたが、状況が状況なのでついて行き(地獄の階段があることを知っていたのでそれまた億劫でした)Kの家を把握したわけです。(坂の上)中まで入れてもらって、部屋番号は知っていたけど部屋の前まで行って、荷物をおいて着替えてくる間後輩君とお喋りして。(暗いところがダメでトイレに一人で行けないなんて可愛い)
少しして戻ってきたKとエレベーターを降りたらお父様と鉢合わせて
ろくに挨拶も口から出てこず会釈しかできない自分が情けない。学校では丸一日おはようございますだから、今何時?みたいになってしまう。。。
続いてお母様にも会ってしまい、あ、この方が…って感じで硬い笑顔しかできないの悔しい。
そしてご両親が買い物に乗って行っていた車をお借りして、屏風ヶ浦に向かいました。
私が褒めるのは珍しいことで、本当に後輩君は高校生とは思えないしっかりしようだし、人間ができてるし、可愛い。
「言ってくれれば俺がBGMになるのにー」
って言うのも。
目的地に着いて車を降りて、発進する時に深々お辞儀してた行儀の良さを与えた親が本当に素晴らしい。
「思ったより安全運転ね」
と私が言ったら
「電話してる時はね(笑)」
とKが言い、
「電話してるんですか、めっちゃ仲良いですね!!」
と後輩君が驚いていた。
「この人の眠気覚ましよ(笑)」
途中、後輩君が何か言った言葉にKが
「いや、家まで送ってくから」
と言って、本気で
「は?」
と言った。横浜駅まで送ってもらうつもりだったけど、埼玉寄りの東京まで送ってもらおうなど露とも思ってなかった。
そして、二人になった。
「運転中のプレイリスト」
「助手席にいるっていいね」
「助手席遠くない?頭が撫でられない。もう少しこっちに来たら撫でられるよ」
「どこ行く?」
「ちょっとコンビニ寄って作戦会議」
よくもまぁそんな歯の浮いたセリフを言えるなぁと時々思いつつ。
結局夕飯は何処か見つけたら入ろうと言って。
「言い方悪いけど、イチャイチャが足りない」
「横浜行く?」
「あなたが何処を考えてるかわからないけど」
「山下公園とか…」
「そうそう。」
「荒川とか多摩川河川敷なら…」
「よし行ってみよう」
そこからドライブ。
私が車の車種を全くわからないので
見つける度、
「あれもプリウス」
「あれはプリウスα。後ろが大きいんだよ」
「あれは新型プリウス。テールランプがライン」
と、片っ端から教えられた。
でも覚えられない(笑)
店長の息子さんや横国生に彼女か聞かれたことを話していたら
「もう訂正すんの面倒になった」
って言った言葉の真意は測りかねる。ま、文字通りなだけだろうけど。
鶴見の辺りを通って上野を通って。学校に行く時いつも
あ、ここ通ったな
って思うようになってしまう。
秋葉原を越した辺りだろうか、車を路肩に寄せて、Kはお手洗いに行った。
そのあとはなんだか
Kが信号で止まる度にこちらを見ていて
見つめ返すのも恥ずかしいけれど
知らない振りもし続けられなくて
目を見ては外しを繰り返してしまった。
他愛ない話をしては見られ、話しては見られするから、言葉が上滑りしてしまって仕方なかった。
私の家の最寄り駅に着いたはいいけれど暗いととたんにわからなくなるしむしろこの辺よくわからないし
頼りない道案内でなんとか家の裏手にたどり着いた。車を路肩に駐めたけれど、ここでするのもどうかと思って近くの公園に駐まっている車の後ろにつけた。
「そっち出られる?出られるなら後ろ行こう」
そうして、後部座席に移動した。
抱き締められた。
「ほんとちっちゃいなぁ(笑)」
って2回も言われたのは余計だったけれど。
髪を撫でられ抱き締められ匂いを嗅がれ
(BBQのおかげで絶対に臭かった)
頬を触られ唇を触られ二の腕を掴まれ耳を触られ
自分から動けない私は「抱きついてよ」と言われる始末。
「この態勢鼻が詰まる」
という言葉に二人で笑って。
彼がお財布の中に何を探したのかは知らないですよ。何も取り出して無かったですよ。
次の日が早出だとその時に気付いて
もう行かなくちゃ、って言うKにもう少しだけ、と、珍しく言い。
気づいたら前の車もいなくなっていた。
流石に男の人。
よし、戻ろう。と言って運転席にさっさと行ってしまった。まぁ私もそろそろKを引き止めている場合じゃないと思ったので素直に助手席へ戻り、借りていた本とお土産のキーホルダーを渡した。
Kは笑って
ありがとう、と言ってくれた。
本なんかすっかり忘れてた、って言われるのは想定内だったけど、
次会う口実がなんとか言った本は私返したのにね(笑)
交通費高速費として2000円渡した。
「ご飯代(3500円)も出してないから。」
「いやいいよ、私だったら出したくないもん。」
「でも、交通費はあなた出すでしょ?」
「…」
「じゃあ今度美味しい料理食べさせてね」
「(携帯ケース内の)この1万はあぶく銭だからね?早くしないとなくなるよ?」
「わかった(笑)」
そう言って2000円を受け取ってもらって、それじゃあ、というところで
私の方からキスをした。
彼も応じてくれた。
ニコッと笑って
「ありがとうね」
そう言って車を出た。
道の脇に立って、車が見えなくなるまで見送った。
(結局家はもうひとつ先だった笑)
そこから高速使って1時間程度で、日付が変わる前に家に無事に帰れたようで一安心。
"あなたとはもうキスできない"
そう言ったのは誰よ。
でもその言葉を思い出したのは、全てが終わってからだった私も私。
悔しいけれどKを必要としているのは私だし、いいように使われているとしても、拒もうともしないのは私。
お相手とどうなったかは知らないけど、最近は学校にも寄ってないみたいだし、まぁ鬱だ鬱だとわめくくらいには未練があるのかもしれないけれど、私とキスできるようになった背景には、その人とのお別れがあったのかもしれないし。
真相はわからないし、今はあまりその真相さえも必要ない。
私は、ドライブして、横浜まで送ってもらって、にこやかに帰るつもりだったから。
付き合いたいとかいう気持ちもほとんど無いし。
それよりはご飯食べたりドライブ行ったりの友人的関係が今の私には必要だと思ったから。
だけれど結局Kに後部座席へ行けと言われていとも簡単にドアを開けるくらいには心も体も許すし、友人にしては近すぎるこの距離を愛してもいる。
後輩君の前でこういう言葉は使いたくないが、男と女にはきっと割り切れない何かがある。
愛とか恋とか友情とか、そのどれにも当てはまらないもの。肉欲にも当てはまらないかもしれない。
そういうものが、私とKの間に揺れている。掴もうとしたら雲のように霧散して消えてしまう何か。
いつかはっきりこの手に握れる日が来るのだろうか。
mint