皆さまこんばんは。ご覧くださりありがとうございます。あさひです。

心地よく波に揺られ、幾つもの牡蠣のいかだをやり過ごす。
あの大鳥居はいつ見えるのだろう、と思っていると、霊基さんがあれが宮島の最初の鳥居です、とおっしゃる。
ん?目の前に見えるのは小さな古ぼけた鳥居だ。
宮島はさつま芋のような形をしていて、西側があの有名な大鳥居のある宮島、東側はかつての開拓地らしい。
その東側にある、古ぼけた鳥居が最初に神様が降り立たれた場所だ。
そんな話を聞いていると、鳥居の前をカラスが飛び立つ。
この辺りでカラスを見かけるのは珍しいらしい。
カラスは神様のお使いです、と。
この古ぼけた鳥居から、カラスが飛び降り立ったところに、あの大鳥居を建てられたそうだ。
船が砂浜に着く。
ん?私の知ってる宮島ではない。
砂浜と森以外何もない。
ここは、かつての開拓地の方。霊基さん以外誰も住んでいない。
森のあちこちに、壊れた石垣がある。昔は人が住んでいた。
森の中を10分歩くと、開けた土地に出る。
霊基さん手作りの小屋と畑がある。
小屋の中は清潔で、木の感触が心地いい。
携帯禁止とのことで、スマホを預ける。
荷物を片付け、お話を聞く。
私は知らなかったが、ヴィパッサナ瞑想はお釈迦様が悟りをひらかれた瞑想らしい。
今日から3日間の断食に入る。
断食すると、感覚が冴えるそう。
お話を1時間位聞いたのだったかな?
覚えているのは、過去のこと先のことを考えずに、今を味わってください、とのこと。
私は、考え事が好きなので、先のことを考えないと言うのは苦行だ。
歩くとときは、歩くことを感じる、お茶を飲むときは、それを味わう。
意識を集中しないと、直ぐに考え事をしてしまう。
日頃、いかに過去のこと、先のことを考えてるかを知る。
私の考え事との戦いが始まった。


       つづく…