久しぶりの更新です。

5月の大阪フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会は、

ローザンヌ生まれ、今、最も人気ある指揮者の1人である

シャルル・デュトワさんによる

ベルリオーズ/序曲「ローマの謝肉祭」 作品9
ラヴェル/バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲
ベルリオーズ/幻想交響曲 作品14

 

デュトワさん指揮の演奏会は初めてだったのですが

今まで聴いてきた演奏会とはまったく違った

かなり刺激的なもので、

いつもなら途中うつらうつらすることも

多々あったのですが

最初から最後まで 目と耳を見開いて座っていました。

 

その圧巻の指揮に応える 大阪フィル、合唱団も

素晴らしいものでした。

 

そのデュトワさんが 病気療養中の

尾高忠明さんに代わって6月8日の「サロメ」の指揮を

するという。

やった!

「サロメ」のチケットを発売と同時に買ってて良かった!

 

オスカー・ワイルド原作、

リヒャルト・シュトラウス/サロメ
(演奏会形式/全一幕/原語上演・日本語字幕付き)

休憩なしの1時間43分。

 

サロメ:リカルダ・メルベート
ヘロデ:福井 敬
ヘロディアス:加納悦子
ヨカナーン(洗礼者ヨハネ):友清 崇
ナラボート:望月哲也

 

家で予習のつもりで 曲は聴いていたけれど

その激しい諍いに 言葉はよくわからないけれど

すごく「怖く」なってたのですが

実際、とても怖いストーリーでした。

 

サロメは、1世紀頃の古代パレスチナに実在した女性。

義理の父は古代パレスチナの領主ヘロデ・アンティパス、

実母はその妃ヘロディア。

古代イスラエルの著述家フラウィウス・ヨセフスが著した『ユダヤ古代誌』や、

『新約聖書』の「福音書」などに伝わる。Wikipedia

 

魔性の女(お姫さまなんですけれどね)サロメ。

踊りのご褒美にヨハネの首を欲しがりました。

(相手にされなかったので自分だけのものにしたくて)

 

私の座席は、上手側の前から5列目くらいだったので

ステージのソリストの皆さんの表情がよく見えました。

オーケストラの音は、2階、3階の方が良いと思いますが

サロメの母役のヘロディアスの加納悦子さん

サロメの義理の父親役のヘロデの福井 敬さん

特にへロディアスの加納さんは、乗り移ったかのよう。

凄かったし素晴らしかった。

 

主役のサロメ役のリカルダ・メルベートさんは

下手側に立ってたので指揮者のデュトワさんにやや隠れてしまって

あまりよく見えなかったのですが

体格の良いチャーミングな方で 

圧倒的な歌唱力で 合間には肩で息をしているのが見えて

大変な役であるというのがよくわかりました。

 

特に後半の「7つのヴェールの踊り」から

凄絶な幕切れまでは、鳥肌が立つ緊張感。
渦巻く官能を描く大阪フィルの音楽。

サロメの狂気の愛に、

幾度となく麻薬にとりつかれたような痺れが

全身を駆け巡るような・・・。

 

このヴェールの踊り・・私もダンスをしているだけに

想像を巡らせていました。
 

もう一度聴きたいな・・けれど今日限り。

 

今日の演奏は、また私にインスパイアされた貴重なものでした。

感性を磨くということは楽しいことです。