40歳になって、久しぶりに大学の友人に会った。
会うと学生時代に戻る会話。いつも楽しい時間だが、人生には色々ある。
ある友人が「私、ガンになってたんよね」とポツリ。びっくりして、「え??いつ??」と聞くと半年前に手術をしていた。
サラサラだなと思った髪の毛は、カツラだった。
「なんで言わないのさ!!」と口々に言ったが、「変に心配してほしくなかったのよ。それにステージ1だから大丈夫だと思って」と淡々と話す。
いやいや、それでも…。半年間休業して自宅療養してたらしいが、お見舞いくらいは行ったのに…。完治して半年(時々経過で検診に行くらしいが)での報告だった。
昔から、自分のことを話さない友人だった。引きこもり気味で、誘わないと外に出てこない。1人が気軽なのはわかるが、たまに連絡を取らないと本当に何をしているかわからない友人なのだ。
しかし、ここまでとは思わなかった。他の友人たちと「お節介でもいいから、これからはマメに連絡をしよう」と決めた。ちなみに、この友人が唯一の独身で1人暮らしである。
「子供たちは、どうせ巣立って行くんだから、その時楽しむのは女友達や。健康で長生きして、このメンバーで旅行するのが目標だよ!」と誓い合う。
人生は思ったより短いのかもしれないと時々思う。だから、大切な出会った人たちと時間をどう過ごすかを最近考える。これも人生の折り返しだからだろうか。
ちなみに他の友人も健康診断で再検査をすると言っていた。まだまだ病気は先のことと何処かで思っていたが身近な人が大きな病気をすると「そろそろ健康についてちゃんと考えよう」と思うのである。