お祭りに行った日に小学校の同級生を見かけた。


子供の頃から少し勝気で、納得できないことは「私は違うと思う」と真正面から言っていた。凄く仲良くはなかったが、一目置く存在ではあった。


さて、その同級生が夏祭りの日に里帰りしていたようで、お祭りの日に趣味でやっているおじさまバンドを真剣に眺めていた。


写真まで撮っているので「父親がバンドメンバーにいるのかな?」と思ってしまったほど。卒業してから30年以上経っているので、話しかけるか迷ったが、当時読んでいたあだ名で後ろから読んでみた。ちなみにあだ名は「マッキー」だった。


すぐに振り返る同級生。


「えっ??もしかしてサッキー??」


ちなみに私の小学生のあだ名は、サッキーである。マッキーとサッキーだったw


10代の時に比べたら、雰囲気が柔らかくなった印象で、お互い目尻にシワはあるが、とても表情が良かった。


「久しぶりに帰ってきたの。今、旦那さんに地元のお祭りを案内してたんよ」と言ってお互い見つめ合ってニコニコしている。


「凄く一生懸命見てたけど、親戚が出てるの?」と聞くと「いやいや、暑い中60代の人が青春してたから見入ってしまって、感動したから写真撮っちゃった」と。


なんか、凄く感受性が高いなー。私は素通りだったのに驚き感動している姿を見て、良い年の取り方してるんやなと感じた。


やはり、人生中盤になると生き方が顔に出るものである。あの勝気だった子が、こんなに柔らかくなるなんて少し驚いた。年齢を重ねる度に、老化はするけど魅力は上がる人っているもんな。


その子の見ながら、自分も歳をとって素敵な人生と思えるような生き方をしたいと思ってしまった。