長女は、人見知りでおとなしい。よって、ミュージカルはむかないと思っていたが、本人が「かわいい衣装着てみたい。私もやりたい」と言うので習わせてみた。(最初は次女だけだった)


それでも、決して前に出ようとしない。本人も後ろで楽しくダンスをして、演技も目立たないように脇役をしたいらしい。


私は台詞がもらいたいからみんな頑張るもんだと思っていたが、長女のモチベーションってどこにあるのかいまいちわからないなぁ。


それでも全員にオーディションはある。台詞の紙をもらってきて、テストがあるらしい。ダンスと歌とセリフのテストをみんなの前でやる。


これを知った長女は、震えたらしい。


みんなの前で1人で!?と。


泣きながら私に「頼むから先生に私は後ろでもいいからオーディション不参加と言ってくれ」と。


完璧にできなきゃダメだと思い込んでると思う。正直、小学生だからみんな上手いわけじゃない。それでも「やりたーい」と言う子は多い。しかし、長女は「私よりどう考えても上手い子がいるのになんでオーディションするの?」と思うらしい。


確かにそうだけど、テストみたいなもんだし。出来ないからってテストを放棄するのは違う気がする。


仕方ないので「それだったら、先生にその事を言いなさい。ずっと嫌なことはママに言ってもらうなんてダメだよ。大事なのは頑張ったっていう姿を先生は見てるんだから」と言ったら、嫌すぎて痙攣を起こしてしまった。


しまった…。この子、最近は少なくなってきたけど超繊細な子やった…。


悩んだ結果、先生に相談した。先生は「確かに前には出てこないんですけど、真面目な生徒なんですよね。正直、不真面目なのに前に出たい生徒もいるんですけど、あやちゃんは逆なんですよね多分、自信がないだけじゃないかな。最近はやっとわからないところも聞けるようになってきたんです。みんなの前が恥ずかしかったら、私の前だけでもいいです」と言ってくれた。


さて、大問題児の不真面目な次女はそれを聞きながら「いいなー。私も台詞言いたい。何で嫌なん?」みたいな雰囲気やった。


長女の真面目さと次女の鋼のメンタルがちょうどよく合わさってくれればいいのに、どこまでも両極端な姉妹である。