「じゃりん子チエ」をネトフリで旦那が見ていた。今では、地上波で放送禁止になっているアニメだ。
旦那は「これは、道徳の授業にするべき作品」という。私は、世代が違うので、少し印象が違う。ちょっと虐待アニメやなと思ってしまうのだ。
まず、父親が働かず娘が飲み屋で夜にホルモン屋を切り盛りしている時点で労働基準に違反している。チエは低学年の設定だから、完全にアウトだ。
1番ビックリしたのが、子供にお酒を呑ますシーンだ。思わず「うそ??」と言ってしまった。台詞も今では絶対NGが沢山含まれている。まあ、これが昭和アニメの寛容さなのだろう。
さて、旦那が「チエの父ちゃんは、親父に似てるだろ」と言った。
確かに義父である。というか丸写しだ。チエの家は、そのまま旦那の一家と言っていいと思う。
どうしようもない父親のせいで苦労しているチエと自分を重ねているのだろうか。
チエが両親のために必死で空気を良くしたり、父親のために職探ししたり、家族のために働いている姿を見ていると旦那は健気で感動するようである。そして、チエは決して父親を見捨てない。
でもねー、チエが大人になった時に父親が変わらなかったら「もう知らん」ってなっていると思うんだよね。
チエの健気さに感動している旦那と、チエもそのうち親父捨てるだろうなーと冷めた目で見ている私。
だいたいチエは健気なのか??と疑問を感じずにはいられない。あれは、その世界でしかまだ生きれない子供の我慢の物語だ。
じゃりん子チエは、生まれた時代、男女で色んな感想が出てくるアニメだと思う。
それでも、やはり一度見るべき作品には入るとは思う。今度の休みに子供に見せてみよう。果たして今の子供にじゃりんこチエは、どのような感想を持つのだろうか。