旦那が言った。「彼女が車が欲しいらしいから、親父の家に行ってくる」と。


は???今、なんと??


旦那は当たり前のように「だから、親父の女。彼女だがセフレだか知らんけど、車が欲しいんだとさ」と言いながら出て行った。


女がいるかもと思ってたけど、本当にいるんだ驚き


「車を買ってやるんだろ」と他人事のように言う旦那。恐らくそのお金は、義母の遺産金だろう。つくづく呆れる男である。


それにしても、前から彼女らしい飲み屋のお姉ちゃんはいそうだなとは思ったのだが、断定されると生々しいものがある。ちなみに義父は85歳である。元気やな…。


それ以上は、関わりたくもないので何も聞かず旦那を見送る。


私は、ふと思う。旦那の一族の男たちお金持ちでもない、顔もイケメンではない、優しくはないのになぜか女に関してはモテる。嫁の私が言うのもなんだが、本当に旦那の一族の男性陣はモテるのだ。女の方は全くだが。


爺さんの代から、結構女遊びは激しかったようだし、奔放な男たちに苦労している嫁の話を何回か義母から聞かされたものである。


モーさんも同様で高校の時から常に女性はいたようだし、離婚した1ヶ月後には新しい彼女はいた。(ちなみに私ではない) 


女に苦労しない血が流れてるんじゃなかろうか…。ちなみに私の父と祖父は、どちらも最初の女性が結婚した女性だ。そして、全然モテない。本当に何から何まで両極端である。


ただ、モテなくても一途に愛してくれる男の方が結婚に関しては幸せなのは確かだ。義父のようにお金も稼がない遊び人は、最悪である。別れたいとよく言っていたが、結局別れず亡くなった。


時代の違いや状況も違うだろうが、私だったら絶対に別れると思う。だってさ、死んでも他人の女に貢がれるんだぜ…。自分の遺産を…。


お義母さん、申し訳ないけどあんたの旦那最低だよと手を合わせながら時々思う。