鹿児島に嫁入りした友人から電話がかかってきた。少し前からLINEで「雛人形ってさ、姉妹で別々に買ってる?一緒?」と聞かれていた。


ちなみにわが家は、姉妹で1つの雛人形だ。


最初は軽い気持ちで「うちは一体だけだけど、買ってくれるって言うなら貰っちゃえば良くない?口笛」と返信していたが、思った以上に家族間で大きな揉め事になっており、友人が頭を抱えていた。


まず経緯について、詳しく説明する。


①長女が生まれた時に、友人の母親が雛人形を買うつもりだったが、旦那が「俺のお母さんが買うよ」と言うので、自分の母親には遠慮して貰った。


②次女が生まれた時に、友人の母親が「今度は私が次女の雛人形を買う」と言ってきた。


③旦那に買っていいか相談して、お義母さんたちにも話しておくように伝えた。


④旦那は「次女の分の雛人形買ってもらおうよ」と言ってきて、義母の了解が得られたと雛人形を購入。


⑤友人の家はアパートなので、雛人形は旦那の実家に飾らせて貰っている。飾ろうと言い出すと「昨年お婆ちゃんが死んで1年経ってないので、飾れない」と断られる。そして、そこで初めて次女の雛人形を買ったことを義母が知り激怒。「雛人形は普通は1体ですよ!!なに考えてるの!!」と怒られる。


⑥ここで、旦那がなにひとつ親に説明してなかったことが判明。長女の雛人形の時も、嫁の実家が買おうとしてたことを知らなかったらしい。義母は、「次男の嫁は用意してくれたのに長男のお嫁さんの実家は何もしない」とその時から不満だったらしい。


⑦義母がなぜかここでヒートアップ。「もう私たちの買った雛人形は飾らないのかしらムキー雛人形は、先祖代々受け継がれるものですよ。長女の雛人形が可哀想」と言い家を出る。義父も空気感に耐えれなくなり、外出。旦那も気まずくなり外に出る。残された友人は、途方に暮れる。


ちなみに雛人形は、大きいものではなくコンパクトサイズだ。なぜ、それで2体の雛人形を飾ってはダメなのかがサッパリわからないが、その土地や住む場所の文化があるのでなんとも言えない。親族が死んだら1年も飾っちゃダメなんや…。


「雛人形だけじゃないのよ。お宮参りやお食い始めもダメだって。まあ、私たちだけで、ヒッソリやったけどさ。めちゃくちゃ気を遣ってるのに、なんであんなにキレるかサッパリわからない。そして、旦那は役立たず」とブチギレていた。


さて、相談を聞いていた私は「まあ、たいていの旦那はね、自分の両親と嫁さんの間に立たされたら役立たずで期待しても損よ。ただ、今回の件は旦那さんが元凶だけどえー」と言うと「まじでそれなんよ。そこが腹が立つ!!何度も確認しろって伝えたのに事が大きくなると旦那が逆ギレ。意味がわからない」と怒っていた。


そして、私は友人に最強のアドバイスを送ってあげた。


色々あるけど、雛人形でケンカするって幸せよ〜。うちは遺産で揉めて、義父から絶縁状送られて、お寺とお墓の出入りも禁止されてるから!!うんうん、私よりまだマシ!!安心して指差し


友人、驚きすぎて一瞬、言葉失ってたよねw


「絶縁状!?いつの時代よ!!何したん??」


「遺産の分配金がもともと弁護士に決まってるから争うこともないと思ってたんだけどね。なんかお義母さんが死んでラッキーと思っている嫁に見えたんじゃない?自分のお金も狙っているなんて被害妄想までするからさ…、他人なんて結局こんなもんよ」


「ひぃー、世知辛いね。怖いよ。ってか普通絶縁状なんて送らないよ」


「何度も言ってきたでしょ。少し頭がおかしいの。まあ、今は離れてスッキリしたけどさ。」


「確かにあんたの家の義父より全然マシかもしれん」


そう言って友人は電話を切った。そうやねん、自分で言うのもなんだけど、義両親の揉め事で私の家はなかなかのヘビー級クラスだと自負しているw


でも、旦那の家の親族関係はどこも大変だなと思う。やっぱり、旦那の実家とはちょうど良い距離感でお付き合いしていくことが大切なのかもしれない。そして、揉めた時に結局旦那なんてクソほど役にも立たないと改めて思うw