先日、モーさんがふと私に「なんだかんだでお前俺のこと好きなんだな」と言ってきた。


は??いきなりなんや??


「まあ、耐えてると思うよ。理不尽な親父に我慢してる」と。


あぁ、義父のことか。実は、怒り狂った義父に頭を下げた。縁切りしたいが、このまま怒り狂われても迷惑なので形の上で謝罪した。


正直、なんで謝ってるのかもわからないが、その場を丸く収めるつもりで。


自分の性格を少し呪ったが、モーさんはホッとしたらしい。その上、旦那は「自分に惚れているから」と思ったようだ。


男ってたまにすごい勘違いするよなと思う。義父にはとりあえず謝罪はしたが、四十九日が終わったら家に滅多なことで行かないでおこうと決めている。


ここは違うと言うべきだろうか。本音は「いやいや、本当はモーさんのお墓に入る気ないんで」と思ったが、そこは残酷だよなとグッと抑えた。


勘違いさせておこう。男って結局はアホな生き物なのかもしれない。


まさか私が旦那の実家のお墓に入ることを考えてないとは思ってもいないだろう。確かに旦那は嫌いではないけど、あの親父と一緒と思うとゾッとする。


知らぬが仏とはまさにこういうことだなと思う。