疲れた。ある程度、身内のお葬式には参加してきたつもりだけど、やはり嫁の立場のお通夜&お葬式は全然違うのだと痛感する。
喪主は義父だが役に立たない。80代の爺さんだから仕方ないかもしれないが、それでも少しムカついた。
「何とかなる」「お願いね」「俺はわからないからよろしく」
この言葉があれば何とかなると思ってるんじゃないだろうかとすら感じた。
仕方ないので、旦那が全てを決めて私がサポートだ。喪主挨拶も旦那がやった。代理として。
何より私たちを困らせたのが、スタッフの話を全然聞いてくれない。打ち合わせの時間に来ない。結果、間違えた。
全然違うタイミングで喪主が線香を上げに行ったので、お坊さんから「もうちょっと待って」と止められていた。
ここから、私は変なゾーンに入ってくる。だんだんドリフのお葬式コントに思えてきた。なんだろ、悲しさより、義父の行動に振り回されるお笑いだ。
そもそも衣装から、ヤバいのだ。クロコダイルのベルトをして、お葬式に登場した義父。いやいや、アニマル柄のデザインはあかんやん。
香典もほとんどが、旦那さんの仕事関係でお通夜にはひっきりなしで同僚がやってくる。家族葬にこだわっていた義父は不機嫌になる。式には参加しないが香典だけは、渡しにくるのだ。
「来るなって言えや!!」と言うも「仕方ないだろ?来たものを追い返さないだろ」と旦那説得。「社長に電話しろ」と怒りだす義父。
お義父さん…、これがサラリーマンなんですよ。
極め付けは、棺の中に義父が「これを入れてね」と手紙を渡してきた。手紙なので、てっきりラブレターだと思ったら、義母が義父に対してのクレームの手紙だった。
殴り書きかれたような字で義父に対して「そういう所直せよ」と訴えた手紙である。
これ…、棺に入れるの??でも、面白すぎた。笑えた。こっそり写真に撮った。
後で、姪っ子ちゃんたちにこっそり見せた。「やっぱり爺ちゃんって凄いね」と笑っていた。やはり、私の常識の斜め上をいく男。
旦那は、お葬式が終わって夫婦2人きりになった時に我慢していた感情が爆発した。
あのバカ親父!!本当に何にも知らねー。まともに会社勤めしてこなかったから世間を知らない!!本当にムカつく。あいつの葬式は、何もしたくない。
おお、キレた。しかし、私はもはや諦めた。「怒っても無駄です。私たちがやりましょう。世代交代ってことよ」と言いました。
最初に言っておきますけど、ボケてないですからね。結婚してから8年くらいですが、最初からファンキーな義父なんです。
お通夜とお葬式でこんなに心の中で笑ったことはないかもしれない。義父は、本当に凄いw