昨日、義父の家に行くと彼は怒っていた。

怒っていた相手は、亡くなった娘の旦那。お盆の時に、駐車場まで来て、娘たちにお金を預け「爺ちゃんに渡してこい」と言っただけで、仏壇に手も合わせもせず1分くらいで帰宅したそうだ。

「俺に会いたくないのはわかるけど、そんな感じなら来なくていいのに。本当に腹が立つ」とブツブツ言っていた。

義父の肩を持つわけではないが、そんなんブチ切れに決まってるやん…。駐車場まで来たなら家族で手を合わせて帰ればいいのに…。

ただ、義兄が距離を置くのもわかる。今までの義父の横暴な態度が原因だ。

結局は、モーさんがいるから私も義父の付き合いをしている。モーさんがいなくなったら、義父と付き合いたいかと聞かれればNOである。

ここ数年、姪っ子家族の付き合いは極端に減った。姪っ子ちゃんが成長したのもある。成長すれば祖父母と一時期疎遠になるのは仕方ないかもしれない。

「俺の時代は終わった。最近は何もする気が起きないんだ。今は喧嘩ばかりしてた嫁さんがいなくて寂しい。居なくなって初めて俺はいい嫁をもらったんだと痛感する。浮気ばかりして迷惑かけたけど」と落ち込んでいる。


正直今さら後悔してもね…あせるあせるそのツケが今の義父の状況だから自業自得。

それでも、私はちょっと可哀想になって励ましていた。性格悪い奴がいきなりショボクレると変なものだ。

少しは自分以外の周りの人間に優しく生きてきたらこんな風になってなかったかもしれないのに。少なくとも私の祖父は、孫たちが成長しても時々は顔を見せていた。子供が生まれたら見せに来ていた。つまりは人徳の差だ。

義父は嫌いだが、人生のしくじりの先生として彼を見習おうと思う。