令和2年7月30日の今朝、祖父は亡くなりました。

母が様子を見ると静かに亡くなっていたそうです。

電話で聞いて、ホッとした気持ちとやはり寂しい気持ちになりました。

コロナの影響で家族葬にすることは決めていたので、新聞にも掲載せず自宅でお通夜と葬儀もするそうです。

自宅での葬儀は、私が生きてきた中で初めてです。でも、これが1番良い形だと思いました。祖父は、自分の苦労して建てた家が1番すきだったから。

文才もあり、国語に関しては戦時中でなければ「東大に行けるレベル」と先生から言われた祖父。しかし、戦時中に文学部へ行くと徴兵されるのも早い。理系の技術系に行くと2年の延長があるとの事で祖父は好きだった古典文学を捨てました。

しかし、大好きだった古典文学を捨てた事は祖父はずっと心残りだったんでしょう。

引退後は、源氏物語や平家物語など沢山の文献を読んでいたようです。


私も源氏物語の解説本を借りて読んだ事はありました。まあ、祖父のように詳しくはわかりませんでしたが。

私には手の届かない知識の豊富さは自慢の祖父でした。今日、初めてモーさんが祖父の部屋に入りました。

「なんか生きてる世界が違う」と言ってました(笑)確かに超理系の技術屋のモーさんにはわからない文学の世界だろうな。

祖父の源氏物語は、私にあげるよと母から言われました。祖父より賢くはないけど、私も古典文学はすきです。祖父の形見として源氏物語を少しずつ読んでいこうと思います。