母が「今日入院してきた妊婦さんはとても面白かった」と私に話してきた。

年に何回か助産師や社員の間で強烈な患者さんがいるらしい。まあ、色んな人いるからね…。

さて、今回母の職場で話題になった患者Aさん。

子宮こう3センチで、まだまだこれからが戦の始まり…の筈が「もう、ダメです。私死にます」と病院に響き渡る声で叫んでいたらしい。

まあ、そういう患者さんは、助産師さんも慣れっこらしいが、そのAさんは妙に可愛くて面白かったらしい。

毎回陣痛の波の度に「あっ、私死ぬ」と言うので助産師さんも可笑しくなってきたとのこと。

「大丈夫。まだ死んでません。3㎝で死んでたら大変よ」と助産師さん冷静に腰をさすりながら話しかける。


「人生で1番の痛みを今更新しました。死ぬかと思った。多分死にますわ…」

「そしたら、これからどんどん痛みの更新を塗り替えちゃうね。だってまだ3㎝よ。」

このやりとりが永遠に続いてだんだんコントに思えてきたらしい。

私の時はどうだったかな…。痛かったけどまだ3㎝は、叫ぶほどの痛みではなかった気がする…。忘れたけど…。

妊婦でも痛みに強い人弱い人いるらしいからその人は特別弱い人だったのかもね。

でも、私も肛門に娘の頭が挟まった時は本当に痛かった…。あれが人生で最大の痛みだったかもしれない。

その後、Aさん無事に元気な赤ちゃんを産んだそうです。

赤ちゃんが元気に産まれると不思議とあの痛みと辛さをわすれるんですよね