毎週恒例の義父宅訪問。

「毎週行かんでいいやん」とモーさんは言うが私だって行かんでいいなら行かんわい!!と心の中で思う。

こんな事を言うと酷い奴だが、義母は完全看護で24時間誰かが見てくれてるから何かあった時まだ安心なのだ。

でも、義父は違う。孤独死する可能性だってある。唯一の親族の伯母は、隣同士なのに絶縁状態。

そして、何より義父自身が毎週火曜日私たちが来る事を待っている気配がある。

男ってのは鈍感で、この義父と気持ちを察していない。しかも、寂しい気持ちを嫁の私に後で電話で「何で来なかった?」と聞かれるから色々言われるよりは顔を出した方がマシと判断している。

ただ、今私は悪阻が辛いのであまり長居したくないのも正直な気持ち。私だけ別の部屋で横になっている時もある。

いつもは、会話のない親子を私が必死で繋いでいるが、体調も優れないので黙りがちな私案の定、あまり会話のない親子…。

こんな時子供の存在はありがたい。無邪気な娘がケラケラと走り回っているだけで場が持つ。

さて、今日家に入ると義父は布団で寝ていた。

「体調良くないですか?帰りましょうか?」と言うとムクッと起き上がってきた。

起きた姿はなんと下はブリーフ1枚。

勘弁してよ…、80過ぎの爺さんのブリーフなんてますます気持ち悪いやんか…。若干下の毛見えてますけど…

でも、言えない。ズボンを履くのかと思ったらそのまま…。

目をそらしながら過ごす義父との時間。

何故、嫁の私がいるのにこの爺さんはブリーフ1枚で平気で会話が出来るのか…。正直、実家の祖父や父でさえ私の前でこんな姿は見せない。モーさんはトランクスとシャツで夏は過ごすが、夫だから耐えられる部分がある。

ってか、ブリーフとトランクスの見た目の衝撃度だいぶ差があるんだな

トランクスは、隠れる部分が多いし股間がダイレクトに見えないし毛も見えない。でも、ブリーフは…。

私はいつになったら義父に慣れるんだろう。結婚して5年目になるけど今だに義父の感覚や常識が理解できない。