「子供は諦めた。産める環境じゃない」

友人が言った言葉です。

結婚報告の時、「私も子供がすぐ欲しいな」と話していた友人。

でも、結婚してしばらく経つと家庭の事を話さなくなり、なんとなく子供のことも聞けなくなり…、そんな気まずい状況が続いていた時の告白でした。

産めない理由は、経済的なこと。

旦那は実家の自営業を継いでおり、田舎の方では親と同居して仕事を無料奉仕するのか当たり前。

しかし、友人は同居を拒否し、自分が外で働いてなんとか別居を保っている状況。

正社員でないため、自分が仕事を辞めたら旦那さんの実家に入る事は確実。

旦那の家が古くて汚いこと、義母との考え方の違い(新興宗教にはいっている)など様々な理由から同居をする事は、彼女の結婚生活をしていく上で我慢ならないことなんだろうと思います。

年配の方は、彼女がワガママだと言う人もいます。

「私たちも色々我慢して同居をし、商売を支えてきた。その覚悟で嫁に来たんだろう」と。

実際に親戚に彼女は、言われたそう。

私は、自営業の事はよくわかりません。

田舎の小さな自営業は、ギリギリでやっているでしょうから同居して、金銭的な面を抑えられる所はギリギリまで抑えたいという気持ちもわかります。

でも、やはり彼女は彼のご両親の同居だけは「無理」とのこと。

ワガママかもしれないけど、私も旦那から同居してくれと言われたら「無理」と言うでしょう。義母だったら、同居できるけどね。

散々、義父の愚痴を書いてきた私ですが、それでも笑顔で義父と接していられるのは、離れて生活しているから。

もし同じ屋根の下に住んだら、精神が崩壊してしまう。

私は彼女がワガママだとは思いません。

逃げる事だって自分を守る為の防衛です。


でも、彼女は子供が好きで、産める体なのに、金銭的な理由で諦めてしまうことがやはり悲しいし、悔しい思いです。

彼女の人生の選択なので、その選択を尊重しようと思いますが、こう言った金銭的な理由から子供を諦める夫婦は日本には沢山いるんじゃないでしょうか?

現在、少子化で問題になってますが、こういった低所得者の夫婦にも子供が産める環境を整えてあげてほしいと感じるこの頃です。