長い分娩台。

ここで最後の1センチの子宮口が開くまでの戦いは壮絶でした。

助産師さんが私の肛門に手を当て、ここに力を入れるようにいきんで!!

と言われる。

今までと真逆の力一杯のやり方が最初なかなかできなくて辛かった。

痛いし、体力も使うし。

初めて、あとどの位で産めますか?と聞きました。正直、心が折れかけました。
かなりこの病院のスタッフには、嫌われないように気を使ってて、私自分で言うのもあれだけど扱いやすい患者でしたから。
まぁ、母の職場って言うのが大ですがね(笑)

「大丈夫よ。初産にしたら順調な方よ。あなたは冷静で上手にやってる。あと、少しだから」

と言われ褒められると弱い私は調子こく。

私、上手いんや!!
ここまで文句も言わず助産師さんの言うこと聞いてきたしね!!

ここで再び気力復活!!

単純な私に乾杯!!


この助産師さんで本当に良かった。
腰のさすりも上手いし、優しいし、励まし上手だし。


ちなみに旦那と母親から分娩室でこれだけはやめてくれと言われてたことがありまして。

旦那には、「前の奥さん、ウンコがでるーって分娩台で叫んでた」と言われ、母からは「分娩台でキレ出すとか暴言吐くのだけはやめて。あと、病院中が聞こえるような叫び声」と。

初めての出産で未知の世界なのに、本当に好き勝手を言う。

言わなかったよ。でも、声は出ちゃうよ。

そんなんで1時間の格闘の末、いよいよ分娩スタート。

ここからが早かったんです。

すでに子宮口に赤ちゃんの頭が見えてらしく、3回位いきみました。

しかし、その3回がMAXで痛い。

赤ちゃんが挟まってる感覚がわかる。

これかー、ボスキャラ!!

先生ここで登場。本当に最後の最後で登場するんですね。先生も。

「赤ちゃんも1番苦しい時だから、頑張って!」と言われもうここまで来たら、変なパワーが出てくる。


そして、頭が出てきたら後は本当にスルッと出てきました。

オギャー

私、産まれたら感動で泣くかと思ってたんですけど、放心状態でして

あっ、出た。テレビで見たことある光景

お腹にのせてもらった時も、

「私のお腹から人間が出てきた」

なんて訳のわからないこと考えまして。

旦那も初めて見た光景らしく(前のお子さんの出産は立会いしてなかったみたいで、立会いそのものが時代的になかったみたい)、感動と言うよりは冷静にビデオを回し、分析してました。

ヘソの緒は、旦那が切ったんですけど、

「ヘソの緒ってマルチョウホルモンみたいだな」とアホなことを話してました。

夫婦揃って、バカですね。

ちなみビデオを回してたのは、私の実家の父ちゃんに頼まれたそうです(笑)後でダビングして貰う予定