私の不器用さは中々のレベルだと思う。
中高時代、家庭科は縫い物の課題があると途端に成績が落ちてた。ペーパーテストは余裕で学年上位、調理実習も出来た方だから裁縫だけは本当に鬼門だった。
高校時代を最後にミシンを触っていない。
つまり、大人になってから一度たりとも触っていない。
エプロンを完成させただけで定年間近の先生を号泣させる腕の持ち主の私。
そんな私を知る人はまぁ期待するわけですよ、何をやらかすのかと。
でもね、私も大人になったの。
説明書はきちんと読むタイプだから大丈夫。
付属品は揃ってる、使う糸も店員さんに用途を話して買ってきた。
さて初めの下糸を巻くところから。
説明書の手順通りに進めていく。はいはい、初めは下糸きからね。
説明書通りにやればこんなの簡単よね。
…何でだろう?糸巻き軸にすんごく糸が巻かれてる。
真面目にやってるのに何で…。
よく確認すると一点だけ間違えていた。
気を取り直してリトライ。
次は何とか巻けた、が、何だかいびつな形。
もういい。使えれば良いんだ。そのまま進める。
上糸通しや下糸を引っ張り出すのは難なくクリア。ここまでで1時間かかる。
布のアイロンがけも難なくクリア。
問題は次だった。マチ針を刺す!
これが曲者で、布を通り越して自分の指を刺しまくる。
わぁ!私の血液、綺麗な赤ね☆
そんなこと思う訳もない。
チクチク痛いし、縫い出す前からもう止めたい。
この作業を全部で4回もやらなきゃだなんて。
何でミシンを買おうと思ったのか。何の勢いだったのか。ポチッとした過去の自分を呪いたくなるもここまできたのだから頑張ろうとセルフ励まし。
更に1.5時間経過。
そして縫う段階へ。
速度は最遅。縫い目は真っ直ぐ。あとはフットコントローラーを踏むだけの簡単な作業♪
…
……
………何で…縫い目がガタガタなんだけど。
波縫いになんかしてないのに緩やかな波型。ガタガタっぷりに動揺し、マチ針を取らないまま通過する。どうしてこうなるの?
一度コントローラーから足を上げて、静かに惨状を見つめる。
大丈夫。誰だって失敗はある。次やらなければいいんだと慰めたときにクシャミ。その勢いでコントローラーを踏みすごい音と共に更に縫い込まれたマチ針たち。
……大丈夫。すごい音がしたけどまだ大丈夫、だってミシン針折れてない。
前は2.5本折ったけど、今回はまだ0本。自信を持つんだ!と謎に自分を奮い立たせる。
布地に捕らわれしマチ針を救出し、リスタート地点に立つ。
最後まで縫い切れたならガタガタでもいい。どうせ誰も見ない。
この時点で更に1.5時間経過していたけど、縫ってるの1枚目の最初の方。これ、終わるのかな…。