マサ君の家の前には、サルビアの花がこんもりと咲いていた。
私よりちょっと年上の、幼い頃のお友だち。
と、マサ君が言う。
花の蜜を飲むの?蝶々みたい、と私はクスクス笑った。
私はマサ君に、どうやって花の蜜を飲むのか、たずねてみた。
マサ君はサルビアの花を1つ摘みとり、根元の部分に口をあて、チュっと蜜を吸って見せた。
「ヒロちゃんも飲んでごらん。甘くておいしいよ。」
私も1つ花を摘みとり、蜜を飲んでみる。小さな雨粒1つくらいの甘さだった。
マサ君は、もっといっぱい摘んでいいからと、せかすようにすすめてくれる。
私は花を摘みとるのが可哀想な気がして、2、3個ごちそうになり、摘んだ花をそっとポケットにしまった。
サルビアを見ると思い出す、私の小さな思い出。
たぶん私しか覚えていない、優しい記憶。
口にはしないけど、誰しもそんな小さな思い出があると思う。
それぞれ1人ひとり、その人だけの
優しい記憶。
そんな事をふいに思い出してもらえるような、詩が書けたらいいなと思う。
ただいまのんびり修行中(笑)
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