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mintのブログ

5.7.5風、字余りの詩。ポエム、小説など。
私のままに、創作した作品をメインに書き込んでいます。

 朝の満員電車の中、泣き止まない小さな女の子の大きな泣き声が、車内に響き渡っていた。泣かないでと少し心配しながらも、私は強い眠けに引き込まれた。うつらうつらと周囲の乗客をゆっくり見渡しながら、なぜか小さな女の子の泣き声は、それぞれの乗客の泣き声のように思えてきた。

 皆んな何処に行くんだろう?それぞれに、悲喜こもごもの命。私達は何のために、こうやって生かされているのだろう?みんな泣いている。神様がいるのなら、どうしてですか?と尋ねたくなった。私達を助けて下さいと、私は強く願って、そして目を閉じた。

 私の魂は、沢山の悲しみと何故?を抱えながら、蒼黒の宇宙をどんどん上昇していった。昇りつめてあるところまでいくと、神様というか、大きな存在を感じた。

「もう私達は
    いつでも
    与えられていた
    助けられていた
    守られていた」

それが、一瞬にしてわかった。それから私の魂は、ゆっくり、ゆっくり下降していった。私は今わかった事を、全て忘れて元の場所に帰るんだ、と思った。静かに涙をこぼしつつ、私はゆっくり下降していった。

「何度でも忘れたら
   何度でもまた
   ここにおいで
   何度でもわかっては
   また戻っておいで」

言葉のようなその思いに包まれながら、私は感謝しながら、はい、と答えた。

 目が覚めると、満員電車の中だった。小さな女の子の泣き声も、今はもう聞こえなかった。私は、車窓から停車駅名を確かめてみる。2~3駅位か、数分の出来事だった。もう10数年以上、昔の事だ。それからは、その場所に行く夢は1度も見ない。ただ、私達が意識しようがすまいが、大きな慈悲の循環があることを、その存在を、私に教えてくれたと思っている。