Office*Chiyo -2ページ目

結局

彼に起こされるとそこはよく行っていたホテルだった。

「どうせ寝てないだろうから、少し寝てゆっくり話そう」と彼は言ったけれど、一体何を話すんだろうと思った。

別れることは彼が言い出したことだし一晩泣いて私もそれを受け止めた。



何も話すことなんてないだろうと思ったけど眠くてフラフラでベッドに倒れ込んだ。

「上着くらい脱げ」と上着とマフラーを脱がしてくれたけど、いつもみたいにイライラしている風ではなかった。



ゴロゴロしてたらキスされたんだけど、なぜか久しぶりにドキドキしたなぁ。

やっぱり懐かしい気持ちになった。

初めて会ってからは一年以上経っているけれど、仲良くなってからはまだ一年も経っていなくて付き合い始めてからはまだ半年ちょっとくらいしか経っていないのに。

でもなんか懐かしいなと思った。



そのあと何を話したのかはよく覚えていないけれど、彼は最終的に「別れたくない」と言ってくれた。

あー私振り回されてるなぁとつくづく思ったけれど、それもなんかお互い様かな。


結局別れられない。

別れ話

月曜日、彼に「チヨは思っていることや自分のことを何も話してくれない」と言われた。

自分なりに頑張って伝えていたつもりだったけれど彼には足りないみたいだった。


理由はそれだけじゃなかったと思うけど別れ話をされた。


その時私が思ったのは「そんなにすぐ変われるわけないじゃん。頑張ってるのにどうして認めてくれないの。やっぱりもうこんな私じゃ無理なんだよ。」ってこと。

だから別れ話を受け入れて最後のデートの約束をして電話を切った。


吐き気が収まらなくてずっと泣いていて、泣き疲れて眠っても吐き気で目が覚めて気付いたら泣いてた。

でも朝が近くなって、頭で考えるんじゃなくてなんとなくこれでイイんだって感じていた。

別れ話が出るにはそれなりの理由がある。

これでイイんだよ。



火曜日、いつものように仕事をして定時になったらダッシュで帰って着替えて車の中で彼が来るのを待っていた。

何も考えずに彼の好きなテトリスをやっていたけど全然楽しくなかったように思う。

しばらく待ったら彼が来て、彼の車に乗り込んだ。

なんだかやっぱりいつもと違う空気だったから、テレビをつけて二人で見ながら話をした。

甘えちゃいけないし暗くなっちゃいけないって意識していたら、付き合う前みたいな雰囲気になって少し懐かしいなと思っていた。


焼き肉屋に着いて、彼がツンツンした態度でいるのがなんかおかしいなと思ってニヤニヤしてしまった。

食事が終わって、トランプしようかってなって、どこでしようか話しながら車を出した。

いつものように私の駐車場かななんて思っている間に、フワフワしてきてウトウトしてしまった。

眠りに落ちる前、彼に頭をなでられたり額にキスされたのをぼんやり覚えている。

こんな些細な優しさももう感じられなくなるんだなと思うと悲しかったけれど、それよりも睡魔の方が強かった。

恋しい

彼が早々就寝した夜は、何をしたらいいのか悩む。

ストレッチも肌ケアも明日の準備も美味しいお茶を入れるのも、夜にすることは全部、彼とメールや電話をしながらすること。



4月からは毎日こうやって、寂しいなって思いながら過ごすのだろうか。



自分のことを好きになれないということを、よく彼に怒られるのだけど、それは仕方のないことだなと思った。

私はこれからもずーっと、自分のことは好きになれないだろうな。




なーんにも変わらない、東京の元彼から連絡がきた。

人肌が恋しいなーと思うと、見透かしたように連絡してくるからなんだか気持ち悪い。

胃が痛いなー。

毎日毎日何かに振り回されて、心に一ミリの余裕もない。

仕事も辞めたくなったり辞めたくなくなったり、数時間ごとにグルグルしている。


まぁ健全だよね。

みんなそんなものでしょう。

いい時もあれば悪い時もあると言うのは、普通だし当然のこと。