私は支援学校と地域の学校に通う子どもたちに関わっている。
タイトルの言葉は、発達が緩やかな子どもが発した言葉だった。
事の経緯は縄跳び。
二重跳びが出来るようになった、地域の学校に通う子どもがいた。
その子を見て、時々思い出したように縄跳びをする支援学校に通う子ども。
二重跳びを跳べるようになりたくて何度か跳んでみるけど、出来ないまま。
縄を回す"ぴゅぴゅぴゅん"のリズムがなかなか掴めなくて、ただ、跳ぶスピードが速くなるだけ。
その姿を見ながら、私は「惜しいな。縄を"ぴゅぴゅぴゅん"って回すんやで」「いっぱい練習したら跳べるようになるわ」「もう少しで跳べそうだよ」なんて、励ますつもりで言葉をかけていた。
そんな中で、発せられた言葉。
「出来たって言って!」
眉間に皺を寄せて口を結んで、苦しいような悔しいような表情で、私に向かってその子は言った。
どう見ても「二重跳び」にはなってへんのよね。
だけど、出来たねって言って欲しい。
咄嗟に私は「"ぴゅぴゅぴゅん"は出来るようになってきたで」と答えた。
お世辞にも「跳べたやん!」とは言えへんかった。
言葉を操る大人の狡さかもしれんけど。
ここは、一般的には正常に発達している子どもと、発達の緩やかな子どもが共存する場所。
発達が緩やかだからこそ、出来る子どもと比べてしまって自分の出来なさが分かるんやろうな。
悔しい思いをしているやろうな。
二重跳びを跳べる子どもには「凄いやん!跳べるようになったな!」って褒めるのに、その子はまだ跳べないから褒めて貰えなくて、ただ「もう少し頑張りましょう」ってだけ。
二重跳びは出来ていない。
だけど、出来るようになったことを少しでも褒めること。
基本かもしれへんけど、すごく大事なことやと思った。
私が咄嗟に答えた後にその子は、にっこり笑って素敵な笑顔を見せてくれた。
褒めるにはポイントがあること。
そのポイントを押さえておけば、他人から認められて自己肯定感も少しずつ上がるのかもしれへんな。
子どもを通して、色んなことを学ばせてもらってる。
いつもありがとう。