
フセイ”って耳にしたことありますか?
“父性”――色々に定義できるけど、一つには家長として家族をまとめあげる性質。

父性を保つには、昭和のホームドラマに出てくる父親みたいに、厳格な父を演じることも必要らしい
人間が厳格であることには限界があり、家族なんていう毎日密接する関係にあっては、厳格さは空々しく見えることもあるでしょう

でも、いいんです!空々しくても、子供のためには必要らしいんです。律するということが。

Mr.Children『HERO』に出てくる「ヒーロー」は、そんな厳格さとは程遠い、等身大のヒーローに感じます


でも、それは、愛する者を守るために、強さを演じたけど演じきれず
ポロッと弱さがバレてしまったあとのヒーローなのかもしれないと思うんです

「ちっとも謎めいてないし」
「今更もう秘密はない」
だけど、ヒーロ-って、人から英雄視されるためのものじゃない。


カッコ悪さを晒して、とてもヒーローなんて呼べる代物じゃなくなったとしても、
守るべき者を守るから、ヒーローなんだと思う


「でもヒーローになりたい」
「ただ一人 君にとっての」
できることと言えば、こんなことくらいでも……
「つまずいたり 転んだりするようなら」
「そっと手を差し伸べるよ」
ヒーローであり続けようとする態度は、ときに微笑ましく滑稽で、人間らしい人間を育てるのかもしれませんね(^-^)


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Mr.Children
『HERO』
作詞作曲:桜井和寿
アルバム『シフクノオト』収録
ベストアルバム
『Mr.Children 2001-2005〈micro〉』収録
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