
Mr.Children『東京』は
ビルの立ち並ぶ街中の雑踏から始まる歌ですが

車の排気ガスと喧騒に包まれた「信号待ち」で
ふと「口笛」が流れてくる展開が好きです

都心も今は緑が整備され……緑化された屋上や、等間隔の植樹があります
でも、不意に耳にしたその「途切れ途切れの旋律」に癒されるという感覚……すごくよく分かるo(^o^)o

「描いた夢」って
きっとまだ現実をよく知らない頃、夢の咲き誇る花畑に、自分もその一輪として仲間入りするような夢想をして
気ままに「描いた夢」だろう

合理的でない人情論でも、人柄だと誉めてくれる上司
勇み足の正義感でも、立派だと後押ししてくれる先輩
人と違う意見でも個性だと受け入れてくれるあたたかな環境

そんな世界を背景に、自分は伸び伸びと仕事し、すくすくと成長し

やがて祝福に包まれて飛躍できるという
浮き足立った夢物語。。。

やがて現実はそう甘くないと知るに至り…
「所詮」なんて言葉をうまく遣えるようにもなって・・・

今日も行き交う人並みに飲み込まれていくだけだけど

「分かってる」
「この街に」
「大切な人がいる」

「描いた夢」にも、「思い出」にも
「出来るだけ執着しない」よう叩き込まれた企業戦士は
「ロボットみたい」な都市で、「ロボットみたい」に仕事しながらも

過剰にインプットされた情報で溢れる脳の隙間に「彩とりどりの花」をとらえ
「甘い匂い」の記憶に繋いて
「大切な人」をイメージしながら、また次の義務を果たし続けるのかもしれませんね

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Mr.Children
『東京』
作詞作曲:桜井和寿
アルバム
『SUPERMARKET FANTASY』収録
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