
ap bank fes'12
みちのく開催前に
Mr.Children『もっと』を題材にした記事を書き始めたんですが
…みちのくへ行ったら、何か他に“答えのようなもの”が見つけられるんじゃないか??
という考えが浮かんできて…『もっと』の記事は-2-までで止めておいたんです

みちのくで見つけたもの…

“ともしびプロジェクト”
蜜蝋を“手でこねて作る復興キャンドル”

兵庫から東北へ届けられたメッセージツリー



どちらも公園を縁取るようにひっそりと飾られていました
何かしたい、何もできない――でも伝えたい・・・という想いが、
復興キャンドルの灯火や、メッセージツリーのリーフに形を変えて、東北の風を浴びていました
「悲しみの場所」から、悲しい記憶を取り去ることはできないでしょう
いくら“希望”“元気”“笑顔”なんて言葉を並べてみても、悲しみとあまりにかけ離れた眩し過ぎる光では、、、
孤独に打ちひしがれた心にとって、救いにはならないのかもしれません。。。
悲しみを打ち消すのではなく
悲しみとともに灯るような小さな光の方が
ひとりぼっちの暗がりに、自然と溶け込むことができるように感じます

無理に明るい目を取り繕わなくたっていい
悲しいなら、悲しみと向き合って、気長に笑顔を待てばいい

「暗い目をしてたって」
「この星のリズムは」

「君に笑顔を降らすから」
「きっと」……

“明るい目をしていれば、悲しみの景色も希望に変えられる”……というようなニュアンスではなく
「暗い目」のままでも、自然と「この星」が「笑顔を降らす」のだという静かな希望が歌われているように感じられます
「この星のリズム」とは“生と死”を繰り返すリズムであり、“死”を運んでくる同じ厳格さで、“生”の喜びも運んでくる
だから、「悲しみの場所」から悲しみはなくならなくても、新しい希望が芽を出すことはある
悲しみの場所も希望の場所も、同じこの星のどこか
――この曲は…孤独の深淵に降り立った桜井さんが、悲しみとともに存在し得る小さな光を灯した歌に思えてなりません
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Mr.Children
『もっと』
作詞作曲:桜井和寿
アルバム『HOME』収録
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