
現在公開中の映画『僕等がいた』(前篇)の主題歌
Mr.Children『祈り ~涙の軌道』

“涙の軌道”というサブタイトルに、曲の解禁前からイメージを掻き立てられました
“軌跡”って言葉は、“奇跡”と重ねたりして、歌詞にはよく遣われていますよね
“キセキ”って語感もよい!
でも、“軌道”って
日常においても、歌詞においても、あまり馴染みがない……
そんな言葉と“涙”を合わせるところが、桜井さんのsenseなんだろうと思う

“涙”という情緒的な言葉に、“軌道”という機械的なニュアンスが繋がれると
歌の世界が情緒的になり過ぎるのを、そっと防いでいるように感じられます
涙が流れるときの、感情の高まりを歌うのでなく、涙が流れるという現象を客観視したような、冷静な視点が加わるからだと思います

とはいえ…“涙の軌道”というフレーズは、涙の一粒、一筋を、ズームアップした表現であり

涙を流すときの、聴き手それぞれの個々の体験を想起させるような、情緒に訴える効果は失っていないものだと思うんです

そして、“涙の軌跡”ではなく、“涙の軌道”と表現したことの最大の効果は
涙を流した“跡”ではなく
涙がつくるこれからの道――すなわち“未来”を意味するということではないでしょうか?
そんな“涙の軌道”に、桜井さんは何かを浮かべましたね~(^o^)

今では見掛けることのない、レトロなそれは
戦後の日本、敗戦からの復興の時代に
人の生活のすぐそばを流れていただろう小川に、ザリガニもメダカも生息する透明なせせらぎに
小さな瞳の子供たちが、手作りして浮かべたに違いないもの。
それを、震災復興の現在(いま)……
祈りの象徴として蘇らせた、あたたかい歌詞だと感じるんです


僕はこの曲…すでにダウンロード済み♪だけど・・・
4月18日!!!
『HANABI』以来ひっさびさのsingleCDを、曲へのrespectを込めて、買いに行きたいと思いますo(^o^)o
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Mr.Children
『祈り ~涙の軌道』
作詞作曲:桜井和寿
2012.4.18 Release!!!
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