・仮面ライダーシリーズ(1971~)
・ウルトラシリーズ(1966/1~7)
備考:この場合「ウルトラQ」を含む。「空想特撮シリーズ」とも
・ウルトラマンシリーズ(1966/7~)
・スーパー戦隊シリーズ(1975~)
備考:現在では「秘密戦隊ゴレンジャー」を初代としているが、一時期は「バトルフィーバーJ(1979)」を初代としていた時期もある。

「ウルトラセブン」にてキングジョーの登場回は1968/1、スーパー戦隊での巨大ロボは「バトルフィーバーJ(1979)」、合体ロボは「太陽戦隊サンバルカン(1981)」、5機合体では「光戦隊マスクマン(1987)」が初であり、そもそも戦隊ロボを登場させるきっかけとなったのは東映版「スパイダーマン(1978)」の巨大ロボがヒットした為とされる。その為キングジョーはロボアニメや戦隊だけでなくロボットという題材が大して浸透していない時代に登場した為「日本合体ロボの始祖」と言われていたりする。一応「鉄腕アトム(1952)」「鉄人28号(1956)」よりは後である。

「一度に5人の仮面ライダーを登場させる」という案が「ヒーローは一人のもの」というTV局側の意向により没となり、その没案を基に作られたのが「秘密戦隊ゴレンジャー」だという。仮面ライダーは「改造人間の悲哀」や「悪に生まれた力を善に使う」といったコンセプトだが実は序盤は視聴率が伸びず、方向転換がされた(滝和也の登場、女性レギュラーの出番増加、変身ポーズ、一文字隼人の性格のヒーロー性など)のだが、ゴレンジャーではそれらの反省を活かしてか明るい雰囲気をベースにシリアスやドラマ要素をうまく描いている。

ゴレンジャーの影響で黄色と言えば「カレー好きの大男」というイメージがあるが、「太陽戦隊サンバルカン」(赤・青・黄の3人戦隊で男性のみ)放映時に「女の子が戦隊ごっこに参加できない」という意見があり、女児の視聴率が意外と高かったことを認識したという。以降、女性戦士は必ず登場するようになり、「超電子バイオマン」が初の女性2人の戦隊となった、それ以降は黄=女性戦士とされることが多い。

「秘密戦隊ゴレンジャー」のアオレンジャー役を、仮面ライダーV3を演じた宮内洋氏にオファーした際、宮内氏は断っていたが、石ノ森章太郎氏の「アカレンジャー = 宮本武蔵、アオレンジャー = 佐々木小次郎、というスタンス」という言葉を受けて承諾したという。それと関係あるかは不明だが女性ブルーは少数である。

今でこそスーパー戦隊=「○○(レン)ジャー」と認識されるが、「秘密戦隊ゴレンジャー」からは「高速戦隊ターボレンジャー(1989年・平成元年)」まで使われたことがない。つまり昭和戦隊にはゴレンジャーを除いて「○○(レン)ジャー」という名称のスーパー戦隊はいない。

昭和戦隊では「太陽戦隊サンバルカン」と「大戦隊ゴーグルファイブ」を除いて「○○マン」という名称が使われている。ただし「○○(レン)ジャー」でない名称は平成でも使われている。(例:「地球戦隊ファイブマン」「鳥人戦隊ジェットマン」「星獣戦隊ギンガマン」「救急戦隊ゴーゴーファイブ」「特命戦隊ゴーバスターズ」)

「ゴ(5)・レンジャー」から「ゴー」や「ファイブ」が名前に使われていると考えると、平成作品では「鳥人戦隊ジェットマン」と「星獣戦隊ギンガマン」がいずれの命名則からも外れている。

昭和戦隊で「○○マン」という名称が使われているのは、東映版「スパイダーマン」及び「電子戦隊デンジマン」の影響と思われる。前者は「バトルフィーバーJ」にアメコミ要素が取り入れられる要因となり、後者はスーパー戦隊の基礎を作った作品となったとされる。なお「○○マン」という名前だが、大抵「○○レッド」というネーミングなので、女性レンジャーが「○○マン」と名乗る矛盾が生まれたりはしない。また原作者の違いにより「秘密戦隊ゴレンジャー」「ジャッカー電撃隊」をスーパー戦隊に数えない時代もあった為、それらと違いを作る目的もあったと思われる。

またYouTubeの公式配信では「昭和スーパー戦隊」「’90年代スーパー戦隊」「’00年代スーパー戦隊」で区分されている。ちなみに1990年放送開始は「地球戦隊ファイブマン」、2000年放送開始は「未来戦隊タイムレンジャー」、昭和戦隊(1975~88)は全12シリーズでちょっと多く、「高速戦隊ターボレンジャー」は分類上宙に浮いた状態にある。

スーパー戦隊の色の役割:()内はゴレンジャーにおける数字
レッド(1):主人公、情熱
ブルー(2):2枚目、冷静、このポジションがブラックになることも
イエロー(3):女性その1、気の強い
ピンク(4):女性その2、優しい
グリーン(5):3枚目、温厚、イエローの女性化に伴ってコメディ役が移行。
追加戦士:概ね金と銀、白と黒が多い。他にも濃い赤、紫(バイオレット)、緑もそれなりにいる。「海賊戦隊ゴーカイジャー」の「ゴーカイシルバー」からも追加戦士=銀と認識されることが多い。

「ゴレンジャー」では以下の役割を分担していたとのこと
■赤 → リーダー
■青 → サブリーダー
■黄 → 力・技
■桃 → ヒロイン
■緑 → 無邪気な戦士

「無邪気」は以下の意味とされる。
1、素直で悪気がないこと。いつわりや作為がないこと。
2、あどけなくかわいらしいこと。(≒子供っぽい)
3、思慮に欠けること。

ちなみにゴレンジャーの武器は
アカ:レッドビュート/鞭
アオ:ブルーチェリー/弓
キ:キーステッカー/棍棒
モモ:モモビーズ/爆弾
ミド:ミドメラン/ブーメラン

石ノ森章太郎先生が亡くなった(1998年没)ことで、石森プロが正式に「秘密戦隊ゴレンジャー」「ジャッカー電撃隊」もスーパー戦隊シリーズに含める許可を出したという噂があるが真偽は不明でうわなにやめ

「○○ジャー」の名前の場合、「者(じゃ)」の字が当てられたと思われるものがいくつかある(例:「ボウケンジャー(冒険者)」「ジュウオウジャー(王者)」など)。また「恐竜戦隊ジュウレンジャー」はタイトルの下部に「獣連者」と当てられている。それにおける「獣」は「けもの」の意味ではなく、竜盤類のひとグループである「獣脚類」、もしくは「怪獣」からとられていると思われる。

ゴセイジャーはタイトルで「護星者」と当てられている。