※「リミテッド・エディション」は、マジック:ザ・ギャザリング初のカードセット。1993年8月5日に発売が開始された。"Limited Edition"の名の通り、マジックの誕生を記念して発売された限定版で、最初の260万枚分を「アルファ」(通称・第1版)、追って印刷された780万枚分を「ベータ」(通称・第2版)と呼ぶ。(引用:MTG Wiki)
※この記事では独自の研究に基づき、点数で見たマナコストが5以上のクリーチャーを「大型クリーチャー」とし、その評価をP/Tが4/4を超えること、メリット・デメリット能力または回避能力の有無で行っています。

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白は「セラの天使」。5マナ4/4、飛行・警戒とマナコスト相応の強さと攻めてよし、守ってよしの優良クリーチャー。かつて「TheDeck」や「宝石箱」と呼ばれたデッキに唯一入っていたクリーチャーことからも、その優秀さが伺えます。白の大型クリーチャーはこのカードを含めて全部で3体、その内デメリット能力持ちが1体、半デメリット能力持ちが1体。マジック・オリジンでは番外カードに収録。後見としては「神盾の天使」(こちらも番外カード)、「勇者の守護神」が近いでしょうか。ちなみに私は9版イラストのセラ天が好きです。

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青は「マハモティ・ジン」。6マナ5/6、飛行もち。青だから飛行持ちなのはともかく、このP/Tは青だと色の役割に反してそうですが、現在でも上位互換や亜種が作られているのでそうでもないのでしょう。それでも6マナというのは重く、ここで紹介する他の色のクリーチャーと比べると飛行以外の能力を持たないのでクリーチャーの質としては一枚落ちていますが、青はカウンターの関係で使用されることが多く、多くの青デッキのフィニッシャーを飾ったそうです。青の大型クリーチャーはこのカードを含めて全部で6体、その内2体がデメリット持ち、1体がバニラ。「リミテッド」の時点で1マナ軽い下位種の「大気の精霊」がおり、「マジック・オリジン」では番外カードに収録。後見としては1マナ軽い「魂刃のジン」が一番近く、飛行持ちでは「護輪のフクロウ」、伝説のスフィンクスの「高位調停者、アルハマレット」がいます。

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黒は「センギアの吸血鬼」。5マナ4/4、飛行とクリーチャーを倒すと自身を強化する能力を持つ。この、現在でいう「このターン、○○によってダメージを与えられたクリーチャーが死亡するたび、の上に+1/+1カウンターを1個置く。」能力のことを吸血能力と呼んだりするのですが、その由来となったのがこのカード。黒の大型クリーチャーはこのカードを含めて全部で4体、内2体がデメリット持ち。「マジック・オリジン」では番外カードに収録。後見としては点数で見たマナコストが同じで飛行持ちの吸血鬼である「狂暴な吸血者」が登場していますが、コモン相応のステータスなのが残念。飛行が威迫になった「光り葉の選別者」が近いですかね。

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赤は「シヴ山のドラゴン」・・・と言いたいところですが、人気はあるものの”MTG黎明期において赤デッキのフィニッシャーとして活躍した”という記述は確認できませんでした。4マナ飛行持ちである「チビ・ドラゴン」(2/3、ブレス効果持ち)や「Roc of Kher Ridges」(3/3)や同じく4マナで特定のクリーチャーに飛行を持たせる「石巨人」(3/4)が使用されていたようです。この頃から赤は速度重視だったんですかね。赤の大型クリーチャーはこのカードを含めて全部で4体、内2体がバニラ。「マジック・オリジン」では番外カードに収録。後見としては「強欲なドラゴン」(4マナダブルシンボル、4/4)が登場、大型クリーチャーでは飛行の代わりにトランプルを得た「燃えさし口のヘリオン」もいます。ちなみに「チビ・ドラゴン」のリメイクには「焼炉の仔」がおり、マジックオリジンに収録されているものでは、番外カードの「焦熱のヘルハウンド」が近いでしょうか。

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緑からは「大地の怒り」。緑のクァドラプルシンボルと色拘束が厳しいですが、点数でみれば6マナ8/8、トランプルと維持コストのデメリット持ち。上記の4体と比べて、緑なので飛行を持たない代わりにトランプルが与えられています。緑の大型クリーチャーはこのカードを含めて全部で6体、内デメリット能力持ちはこの「大地の怒り」1体。「マジック・オリジン」だと番外カードには上位互換の「土を踏み付けるもの」が収録。後見としてはパワーが8のエレメンタルの「ガイアの復讐者」とトランプル持ちの「ロウクスのやっかいもの」が近いでしょうか。さすがクリーチャーの色・緑、オリジンに緑の大型クリーチャーは多くいるものの、デメリットを持つものはいません。