こんにちは!黒川智子と申します。
自閉症の息子と普通の娘を育てる主婦で、不動産賃貸業の会社を営みながら、今障害者支援のNPOを認可申請中です。

今、2回目の障害者グループホーム開設チャレンジ中です。(1回目は失敗しました。)

↑写真はオレンジを食べてたら出て来た種を植えたら芽が出てきたので、嬉しくて載せました。本文とは関係ありません…


今日は、グループホーム近隣自治会の中の「開設に反対される方達」への説明会でした。

近隣センターに部屋まで取っていただき、約10戸のお宅の方々にご説明させていただきました。

住民の方々がおっしゃるには、今回当法人がお借りしてグループホームを始める予定の物件が建った当初(平成22年、当時は高齢者ホームとして建設)から反対している、と言う事で反対の歴史もかなり長く、簡単に言うと「グループホームの理念は分かるが、他所でやってください!この地域は普通の家族で住む事しか認められません。そんな施設が近くにあったら、家で安心して寛げない。怖い。」と言う事でした。

今回のグループホームは女性専用のホームで、日中活動出来る方が対象です等説明するも、なかなか分かっていただけず、自分の力不足に悔しいばかりでした。

しかし反対される方達の気持ちも少しは分かります。
私も3年前までは「普通の家庭」でしたから…
自分に関係ない事はそもそも知ろうとしませんし見えもしません。知らない事は怖いです。

私も息子の知的障害のおかげで目が開き、必死に勉強した事で知識もつき、今では障害者という理由だけで怖がったりする事は無くなりました。
それから見える世界は、それまでの40年と全く違う、広くて深くて多様で、果てしない喜びと悲しみに彩られたものになりました。

それで分かった事は、それぞれが、みんな個々の色眼鏡をかけている、と言う事。
お互いに同じ地域で暮らしながら、全く別の世界にいるのです。
同じものを見ながら、色も形も全然違う様に見える、人間とは本当に複雑な生き物です。

その方達が悪い訳では無く、もちろん障害がある人達が悪い訳でもない、その親のせいでもない、ただ「理解し合い共に支え合う」「自分と違う多様性を受け入れる」「相手の立場に立って考えてみる」と言う文化が足りないだけかも知れないなーと考えさせられた1日でした。

私も、もう一度その事を肝に命じて「理解する努力、相手の立場になって考える」から始めてみようと思います。

住民の方々は「戦います!」と言われました。
私達は「戦うつもりはありません。分かっていただける様説明を尽くします。」と伝えました。
帰り際、コッソリ「本当は反対じゃ無い人もいるのよ」と言って下さる方もありました。
本当に救われました。

生きていくのは大変です。
その反対の方々もご事情もあるのでしょう。
そこにも寄り添い、最後は皆んなで笑い話になる事を想いながら、また明日から頑張ります。



最後までお読みいただきありがとうございました。