あまり他人に話したことはないけど、僕は喘息だった。医学的に検査したら今もそうなのかもしれない。初めて発症したのは2歳ごろと聞いている。なので、とても長い付き合いだ。
喘息を自覚したのは、幼稚園の年長の頃だった。私は1966年生まれで、川崎に住んでいたこともあるので公害のせいじゃないかとも言われていた。体質改善という治療を始めたのは、小学校に入学する直前で横浜の関内にある国際親善総合病院だった。最初は毎週のように通って、アレルゲンと診断されたハウスダスト抗体を注射していた。
転地療養を勧められて千葉に引っ越したのだが、高校に入学して勉強が大変になるとたまに発作を起こした。予備校に一年間通ったときが、最悪だった。そのとき初めて気管支拡張剤を使った。今のメプチン・エアと違ってもっと危険性の高い薬だったと思う。気管支拡張剤にはびっくりした。あんなに苦しかった発作が収まり、楽に呼吸ができた!
大学、大学院の間はそんなにお世話にならなかったけど、就職してからは頻繁に使うようになった。酒を飲むと苦しくなるから、吸入する。ちょっと走ると苦しいから、吸入する。そんな感じで、使用量がどんどん増えていった。
メプチン・エアを吸入すると脈が速くなり、吸いすぎると落ち着きが無くなる。喉の奥に水がたまっているような感覚がいつもあった。このままだと、早死にするなと直感的に思っていた。
誰にも相談できずにずっといたけど、あるきっかけで全く薬がいらなくなり、この7年間くらいは全く医者に行っていない。
そんなエピソードを少しづつ書いて行こうと思う。
(僕は医者ではないので、あくまでも自己の体験に基づくことしか書けません)
