Summer Tribes 

さて、需要ゼロに近いマイウォッチ紹介ブログの第2弾です。


SNZH55 / SEIKO FIVE

Ref:SNZH55
ケース径:41.5mm
ケース厚:14.5mm
重量:96g
ケース素材:ステンレス・スティール
風防:ハードレックス・ガラス
裏蓋:ハードレックス・ガラス
ベルト素材:MNストラップ(社外品)
バックル:フック式バックル
防水性:100m
価格:約15,000円 + 7,500円(ストラップ)

これまで二度も登場した(セイコー)ファイブ・ファゾムスことSNZH55、異常に持ち上げていたのは自分が持ってるからです笑

すでに#18で取り上げたので、改めていう事もないのですが、とにかくダイアル仕上げは1万5千円の時計とは到底思えません。

一方でブレスはチープすぎたのでMNストラップに替えました。このストラップ、めっちゃ高い(税抜7500円!)のですが血迷って購入してしまいました。

しかしこれは良いです。特に厚みと伸縮性とコシの強さはかなりのもの。ファブリック・ストラップはどうしてもケースの重さに対して軟弱過ぎるイメージがあったのですが、このストラップは相当しっかりしていて、頼りなさは皆無なのです。

店員さんはどっかの軍隊のパラシュートに使われている素材で云々…とおっしゃってましたが、右から左でした。あまり私にはミリタリーネタは刺さりません。


装着方法が若干厄介で、写真のように取り付け、輪っかの部分に腕を通して、フック式の留め具で固定します。このフックを片手で留めないといけないので、難しいんですよね。

ま、すぐ慣れますが。

長さ調節の仕組みとしてはショルダーバッグの肩紐と同じ原理で、留め具位置を変えて調節するので、任意の長さにする事が出来ます。

引き通しなので裏スケは死にます。

高い、着けづらい、裏スケ死亡と欠点もあるのですが、強靭かつしなやかで、調整自在、ベージュカラーにピンストライプと留め具を含めたデザイン性に優れている点が気に入ってます。

価格は、オメガの純正NATOストラップは2万円とかするので、まあそれに比べれば良いかなと渋々納得しています。

1万5千円の時計には勿体無い気もしますが、高級時計に対しても全く負けることのない秀逸なストラップだと思います。

カラーバリエーションも豊富なので、夏にファブリック系のストラップをお探しの方にはかなりお勧めです。


型番:7S36
ベース:-
巻上方式:自動巻(手巻きなし)
直径:27.1mm
厚さ:4.80mm
振動:21,600vph
石数:23石
機能:センター3針デイデイト
精度:日差 -35/+45秒
PR:41時間

搭載する7S36は秒針ハックどころか手巻きすらない機械です。秒針ハックなんて私は要りませんが、手巻きなしってのは結構面倒です。

サイズは普及機向けのムーブメントにしては程よい大きさに収まっており、このレベルの機械を非常に安価に製造できるというのは流石です。

最新のムーブメントと比べれば、21,600振動/時でパワーリザーブ41時間というのは2世代以上前の性能ですし、日差 -35/+45秒というのは公表するのも勇気がいるレベルです。

ですが簡単には壊れず地道に時を刻む姿に感銘を受ける訳です。もちろん装飾性など皆無ですが、その朴訥(ぼくとつ)とした姿を見せてくれる裏スケがありがたい。

MNストラップしてる限りは見えませんが。

日々時計を取っ替え引っ替えしている者からすると、基本的に使うときは止まった状態になっているので、デイデイト機能は正直面倒です。よって時間しか合わせない事が多々あります。

<反射しまくりのハードレックス風防>

夏場のオフなんてこれ一本で概ねカバー出来ますし、今年のような酷暑でも気兼ねなく使えますから実に有能です。

ビジネス用には大きなサイズも、カジュアル用途であれば全く気になりません。半袖でもの寂しい腕にはこれくらいのボリュームはむしろ必要です。

時計欲しい病を10年ぶりに発症し、気がついたらポチっていた時計ですが、バリューの高さに対する満足度は一番高いかも知れません。

お陰でダイバーズウォッチフィールドウォッチの必要性をあまり感じません。もちろん欲しいのは色々あるんですが、コレで事足りるのにわざわざ買うか?となるんです。

そういう意味では散財を防止してくれてもいるので、実に優秀です。


ダイアルの仕上げは数十万円クラスの時計にも劣りませんし、ベゼル・ダイアル・ラグのバランスも非常に良く、見た目の格好良さはかなりの物です。

ケースに関して値段なりだなと思うのは、エッジや面出しの甘さくらいのもので、この価格なら全く問題にするものではありません。

一方で純正ブレスとクラスプにはそのしわ寄せが来ており価格なりの出来です。見た目も相当地味になるので、ストラップを変えてイメチェンするのは必須かなと思います。

時計本体は価格破壊としか思えないクオリティの一本ですが、セイコーのマーケティングが下手なのか一部の時計マニアからのみ評価される存在に留まっているのが残念です。

ま、確かにロレックスオメガを持ってればわざわざコレを買おうとも思わないでしょうけどね。

しかし、ロブションも良いけど大衆酒場にも行きたくなる、という感情は多くの人が持っているのではないでしょうか。少なくとも私はそんな感覚です。そもそも呑まないんでイメージですが笑


ファストファッション感覚で他のアイテムと合わせたり、ストラップやベゼル、文字盤まで変えて遊べるという魅力もありますから、長く付き合えそうなのもグッドポイント。

折を見て文字盤交換などもやってみたいと思います。数年後には全く違う見た目になっているかもしれないと思うとワクワクしますね。

それが可能なのも、しっかりした時計を手頃な価格で提供してくれるセイコーあっての事だと思うと、頭が下がります。


***
セイコー5スポーツは逆輸入品のみで、国内ではより高価なブランドを展開しているセイコーの戦略が巻き戻される事は無いと思っていたのですが、今月こんなサイトが。




SBSA001 / SEIKO 5 SPORTS 

国内向けが復活しましたね。税抜3万円。ムーブメントはちょい進化して4R36(秒針ハック、手巻き付)。




これは。。。




大丈夫かな。。?