*
朝、真ちゃんから手紙を貰った。
「帰ってから読むのだよ。
返事は、急がない。」
そう言われて渡された手紙。
今日は真ちゃんの誕生日で
丸1日の予定の練習は
午後の分を全て、サプライズパーティーに
あてた。
真ちゃんは
「誕生日など、嬉しい歳じゃないのだよ」
とか言ってはいたものの
すごく嬉しそうだったし、珍しく
真ちゃんの笑顔も見れた。
それに、素直に「ありがとう、なのだよ」
って言ってくれた。
宮地さんは
「おー、緑間がありがとうだってよ!
明日は嵐が来るぞー」
と茶化していたけれどすごく楽しそうだった。
俺自身も、すごく楽しかったし
真ちゃんの誕生日にこうやって
隣に居れることが、すごく嬉しかった。
でも、宮地さんや大坪さん、木村さんに
ちやほやされてみんなに囲まれた
真ちゃんを見るともやもやした。
この気持ちに気づいて、この気持ちを
認めて、この気持ちに名前をつけたのは
いつだったか。
真ちゃん。
好きだよ。
生まれてきてくれて
出会ってくれて、相棒にしてくれて
ありがとう。
一緒にバスケができて、嬉しい。
ベタな台詞でも、これが俺の
素直な気持ち。
パーティーも終わりに近づいて
俺は先にチャリアカーにまたがって
真ちゃんを待っていた。
真ちゃんから貰った手紙を読みながら。
その手紙は
恋文、だった。
ラブレターも呼ぶより
恋文と呼ぶ方がしっくりくる。
綺麗な文字で、はっきりと
「好きだ」と記されている。
本当に?
真ちゃん、本当なの?
「おい、高尾...っ!!!
貴様、帰ってから読めと言っただろう!?」
驚く真ちゃんに
「真ちゃん...これ、本当?」
泣きそうになり、震える声で問いかける。
「あぁ..
お前は、女性が好きだから
伝えるのはすごく迷ったのだが
今日はおは朝で恋文が良いと言っていたのだよ
だから、」
暗くて見えないけど
確実に動揺して真っ赤な顔の真ちゃんは
容易に想像できた。
「真ちゃん...!」
チャリアカーから降りて
ぎゅっと真ちゃんに抱きついた。
「俺も、真ちゃんが好きだよ。
ずっと、好きだった。
なんだよ、もう。
真ちゃんの誕生日なのに
すごく嬉しいプレゼントもらっちったじゃん!」
「なっ...!?」
「好きだよ。」
驚いてはいたものの
そっと俺の背中に手を回してくれる真ちゃん。
真ちゃんの言った通り
俺は今まで女の子しか好きになったことがない。
自分よりでかくてがたいの良い男に
惚れるなんて想像もできなかった。
だけど、こうやって真ちゃんに包まれていると
少しだけ、自分より大きな男性が良い
とか言う女子の気持ちが分かる気がした。
「真ちゃん、誕生日おめでとう。」
「さっきも聞いたのだよ」
「真ちゃん、ありがとう」
「それはこっちの台詞なのだよ」
「真ちゃん、好きなのだよ」
「高尾、好きなのだよ」
「ふっ...!」
恋と名付けたこの気持ちは
真ちゃんの腕の中で愛と言う名前に変わった。
*
誕生日おめでとう。
ツンデレで努力家でストイックなあなたが
大好きです。
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