わがままと思ったけれど、違ったのかもしれない
小規模保育園主任佐倉 みのり(保育士)春の日差しみたいな保育のことばこのブログについて保育士として働く中で、習い事について悩む保護者の声をたくさん聞いてきました。このブログでは、日々の保育で見えてきた子どもたちの姿を通して、習い事や子育てについて答えを出すためではなく、考えるヒントを綴っています。筆者について・保育観これまで多くの子どもたちと関わり、成長は一人ひとり違うと感じてきました。習い事をする・しないに正解はなく、大切なのはその子の可能性を広げる関わりかどうか。子どもの姿をよく見つめることを大切にしています。▶ はじめての方へ(自己紹介)発表会に向けて、みんなで歌の練習をしていた時のこと。ある子が、一人だけ座り込んでしまいました。「やりたくない」って小さな声で言って、動こうとしないんです。「わがまま」って思いかけた、けれど正直、最初は「わがままかな」って思いかけました。・みんな頑張ってるのに・一人だけ参加しないのは困る・ちゃんとやってほしいでも、ちょっと待てよ、と。その子が「やりたくない」って言えたこと。それって、わがままじゃなくて、何か別の意味があるのかもしれない。自分の気持ちを出せる場所「やりたくない」って言える環境。それって、その子が安心している証拠なんじゃないかなって思ったんです。怖い場所だったら、嫌でも我慢してやらなきゃいけない。でも、ここは「やりたくない」って自分の気持ちを正直に出しても大丈夫な場所だって、その子は感じてくれているのかもしれない。叱らずに、そばにいたわたしは、その子を叱りませんでした。ただ、そばに座って、「どうしたの?」って聞いてみました。その子は、しばらく黙っていたけれど、ぽつりと言いました。「恥ずかしい」ああ、そうか。わがままじゃなくて、恥ずかしかったんだね。その気持ちを、ちゃんと言葉にして伝えてくれたこと。それが、何よりも大切なことだって思いました。お子さんが「やりたくない」って言った時。つい「わがまま言わないで」って言いたくなるかもしれません。でも、その言葉の裏に、何か理由があるのかもしれない。自分の気持ちを安心して外に出せる環境が、あの子にとっての何よりの土台になっているんじゃないかなって感じています。お子さまが自分の気持ちを表現できる環境を、家の中にも作っていく(こどもちゃれんじ公式サイト) ここまで読んでくださって、ありがとうございます。今日の保育の時間が、少しあたたかくなりますように。はじめての方へ佐倉みのりの自己紹介よく読まれている記事▶「向いている」と「好き」の間で ▶英語の歌より、君が口ずさむ「でたらめな歌」が好き ▶「飽きっぽい」のは、世界に「面白い」がいっぱいあるから— 佐倉みのり —