驚く事に、翌日一緒に離婚届を出しに行くと言い出した。
そして家族4人で出しに行ったのだ。
役所の人も驚いていた(笑)
何はともあれ、やっと離婚ができたのだ。
私は達成感で晴れ晴れとした気分だった。
ダンナと別れてすぐに瞬に電話した。
「一人になりました」
「そっかぁ。おめでとうって言っていいのかな」
「うん。おめでとうって言って(笑)」
「おめでとう。この選択を絶対に後悔させないから」
「わかってる。ありがとう」
夕方、子供達が習い事をしている時、30分だけの為に
瞬がわざわざ来てくれた。
「時間がないからいいよ」と言ったが、
「今日会いたいから」と言っていた。
「解約するはずのマンションに俺が住んだらダメかな」と言った。
「あのマンションは思い出のあるマンションだから解約するのは寂しいし、
俺も家を出るつもりだからその方がいいかなと思ってさ」
「気持ちは嬉しいし、私も解約は寂しいけど、
あのマンションの家賃は結構厳しいよ。
離婚成立してなら払えるだろうけど、今は無理でしょ。
一人で暮らす時には瞬に合った所を探しなよ」と言った。
女の一人暮らしだと思ってたから高くてもセキュリティーが
しっかりした所を選んだ。
瞬の会社からはちょっと遠いし、いい案だとは思えなかった。
気持ちは嬉しかったけれど。
瞬と別れて子供達を迎えに行った。
新しい生活の始まりだった。