私のスマホのメモ帳に

何が書いてあったと思う?


私はなかなか自分の意見を言えない。

だから

すぐ言えるように

普段から、食べたいものも

行きたいところも

話したいことも

たっくさんメモしてたんだよ。

だけど、それだけ準備しても

君に言いたいことは

なかなか言えなかった。

好きであれば
好きであるほど

私は臆病だった。



努力が足りなかったのかもしれない。

だけどそれは分かって欲しかったよ。


君だって

私に言いたいこと伝えずに

逃げてただけじゃん。

ひとりでいるみたいで寂しかった

なんて、

私を避けたのは君のほうだよ。

私の話を聞かなくなったのも

目を合わせてくれなくなったのも

全部君だよ。


そんな状態で

私が話しかけられると思う?


それは自分勝手だと思うよ。



だけど、きっとお互いに今まで

相手への夢を持ちすぎてたと思う

期待が大きすぎたんだ。

相手のことをお互い

ちゃんと見れてなかった。


向き合えてなかったの。

独りよがりだったんだよ。


互いの偶像を作り上げながら

自分自身を守ってきてたんだ。

それが壊れた。

それだけの話。


いつかは壊れたよ、きっと。

私は

遠出はあまり好きじゃないし、

子供も好きじゃないし、

君と違ってネガティブだし、

向上心もないし、

家族とも仲良くないし、

真逆なんだよ

今まで必死に似てるところを
探してきたけど

違うところばっかりだったの。


きっと最初から合ってなかったんだな。

私は違和感を感じながらも

必死に隠してきた。

だって好きだったから。

でももうお互い限界だったんだね。



なんか

今はお疲れ様だな。

こんな苦しい恋愛して

お互いに。



楽しかったこともたくさんあったけどね

お互い苦しんだことも多かったね。


ひとりになって分かること

たくさんあると思う。


反省も後悔も

たくさんあるよ。


でも楽しい思い出だけは

そのまま取っておいてほしいな。

幸せだった日々も

写真のようにそのまま切り取って

記憶に残したい。



お互い
大好きだったこと。

近くにいたこと。

笑いあえたこと。

辛いことを打ち明けられたこと。


それだけは

忘れないでほしいな。


私も一生忘れないよ。




部屋にあるものすべてが

意味のないものに見えた。


君のために買ったパジャマを着て


君のために買った化粧品で肌を整える。


君のために買ったワンピースも

君がくれた腕時計も

君がくれたネックレスも

全部、今は意味がないみたい。



私が悪かったんだ。

責めても責めても

過去が変えられないのが悔しい。

でも、きっとこうなることは前から決まってたんだと思う。

君の不満に、イライラに

私が気付けなかった。


自分の意見が言えないってことは

自分でよく分かってるよ。

もっと言わなきゃって

分かってるよ。

自分の悪いところだって。


だけど、

そう思うならそう思った時に

私に言ってほしいよ

私と距離を置いたのは

君のほうだ。

私がそれを察して

もっと近づかなきゃ一緒にいなきゃって

思ってずっと跡をついて行ってたのに

「ただ俺のあとをついてくるだけ」

って言われたのは悲しかった。



私だって、君のことで

イライラすることもたっくさんあったよ

だけどそれも受け入れようと頑張ったよ

私なりに。


考えすぎて

どこが好きだったのか
分からなくなったし

今までの楽しい思い出だって
全て霞んで見えたよ

もう別れたほうが楽だって
好きにすればいいって
思った


でも、別れようって言われて

涙が止まらないのは

やっぱりそれだけまだ好きなんだなって。


本当に好きだったんだなって
思いました。


お互いに本当は
逃げてたんじゃないかな。

本当はお互い素ではなかったんでしょ。


私、好きな人ほど自分の意見言えない人なんだ。

好きであれば好きであるほど

私は何も言えなくなる。

慎重になってしまうの。

嫌われないように頑張ってしまう。

せっかく手に入れたものだから

放したくなくなってしまうの。

好きなの。

だって好きなんだもん。

大切にしたいの。

悪いって分かってるけど、

でも君のこと好きすぎて

私は守ることに専念しすぎてしまった。



たぶん好きすぎて

君の前ではいつも緊張してた。

ちゃんと着飾らないと行けなかった。

楽じゃなかった。

君といて全然楽じゃなかったよ。

だからこれから先もたぶん

たぶん続かなかったよ。

今お別れして良かったんだと

言い聞かせる、自分に。



まだまだ

まだ好きだけど

諦めはつかないけど



さようなら。