午前中、ソニーのHPでも発表されたα900。
発売は来月23日となっている。
販売価格は実質29万円台となっており、予想以上に手頃?な価格だ。ここら辺はキヤノン同様、コスト削減の上手さを感じる。ミノルタならスペックも価格も、こうはいかなかったはずだ。

さて、正式に発表されたスペックから考察すると、売りは何といっても2460万画素の35mmフルサイズセンサー。その大きなセンサーで手振れ補正機能の搭載を実現している。
また、巨大な撮影データをハンドリングするために画像処理エンジン「BIONZ」を2個搭載し、力技で秒約5駒、RAWで12枚の連続撮影を可能にしている。この連続撮影枚数と撮影速度はキヤノンのEOS-1DsMarkIIIと同等だ。(ただし、データビット数は1Dsは14bit、α900は12bitだ。)

撮影速度が最高約5コマ/秒というのは、データ処理の重さもさることながら、メカ的処理において、現ソニー(旧ミノルタ)の技術的には限界に近い値だと想像している。
APS-Cクラスの上位機種では既に5コマ/秒というのは遅いという印象があるが、2000万画素オーバーの35mmフルサイズセンサー搭載機(EOS-1DsMarkIIIしかないが)では、約5コマ/秒という現状だ。


個人的に一番評価(安心)したのはやはり、ファインダーだ。スペック上だけでなく、性能でもα-9のファインダーを上回っているようだ。
自分はα-9発売当時、そのファインダーのためだけに25万円の価値を見出した程、ファインダー性能を重視している。当時のα-9は定価25万円。たしか、22万程で購入した記憶がある。今回のα900は約29万円。α900のファインダーの価値はいかほどだろうか。すでに予約はすませている。


その他細かなところでは、放送用カムコーダのノウハウを応用したというグリップ。自分はα700のグリップがあまり馴染まなかったため期待している。

課題があるとすれば、お決まりのAF性能と、高感度でのノイズ処理であろう。
自分の使用では高感度ノイズ処理はそれほど重要ではなく、低感度でもいかに良い画像(この規定が難しい)が撮れるかということが、大切になる。

AFに関しては中央しか使用しないにしても、フラッグシップとしてはその性能は無視できないであろう。また、(ニコンD3も指摘されていたが)AFポイントが中央部により過ぎているのも気にかかるところだ。