α-7DIGITALが発売されて一月が経った。売れ行きもそこそこのようでkミノルタも一安心というところだろうか。

 ここにきて、雑誌やネット上での評価もぼちぼち出揃ってきたように見受けられる。特に画質については評価も高く、従来のαレンズでも十分デジタルの実力が発揮されるようだ。また、目玉機能であるASについても、期待以上の出来で、多くの雑誌でASvsISvsVRといった企画が組まれているようだ。ユーザーならASの魅力は実感しているので今更語る必要はないだろう。(本当はもっと語りたい部分だ。)
 デジタル一眼としての完成度はいい感じで、第一弾のデジタルカメラと考えるとその完成度はかなり高いといえる。

 しかし、意外なところで落とし穴もあった。一番大きな問題は外部フラッシュ・内蔵フラッシュの調光問題であろう。これについては現在、kミノルタでも検討課題として現在取り組んでいるはずである。デジタルになり今までの調光システムが使えなくなったことは予想外に難しい問題であったようだ。
 そして、ハニカムパターン測光の露出制御が変化したこともユーザーには戸惑いを与えることとなった。これは、フィルムとCCDとの違いに起因することだが、フィルム一眼から、デジタル一眼へ移行したユーザーには慣れる必要がある。
 また、銀塩α-7からの移行組みにはAFの弱さが気になるかもしれない。全体的にAFの測距能力・精度とも、あのAFのミノルタが開発したカメラとしては少々物足りないように思える。

 今後はこれらユーザー等から得た情報をもとにして、新たなα-DIGITALの開発が進められることを願っている。当面は広角域レンズの発売、そして、下位機種・上位機種とラインナップの充実を期待している。
 kミノルタには我々α-7DIGITALユーザーが充実したα-DIGITAL Lifeが過ごせるような製品を発売してもらいたいと願っている。