関東の雄北条氏政

豊臣秀吉の小田原征伐により、

没落の道を辿ることになってしまった北条家。

このイメージが強く根付いてしまい、

氏政自身優秀でなかったと思われがちですが、

父の北条氏康の跡を継ぎ、

北条家過去最大の二百四十万石の領地を得た実力を備えており、

また、人間味のある温かいエピソードも残っています。

氏政は父氏康が武田信玄との同盟を結んだ際、

政略結婚として武田家の姫迎えています。

政略結婚でありながら、夫婦仲は良く、

子にも恵まれ、仲睦まじかったそうです。

ところが武田家との同盟が破綻になってしまい、

父氏康が氏政に離縁するよう命じたのです。

これに対して氏政は抗議し続けましたが、

国家の情勢では致し方なく、最終的には離縁することとなったのです。

氏政は妻と別れる際、せめてものと思い、

慰謝料を渡しています。

武田家との同盟は後に復活しますが、

その時既に妻は亡くなっており、

氏政は亡き妻のために寺院を建て手厚く弔ったそうです。

北条家は愛妻家が多かったと言われていますが、氏政もまた、

妻を愛し、慈しむ温かい心を持った愛妻家だったのですね。

●今日の戦国出来事●

豊臣秀吉が大徳寺で京都・堺の町衆を招いて大茶会を開いた日

●気まぐれつぶや記●

前回書いた記事や以前書いた記事、他にもですが、

北条氏政は良いイメージが現代であまりありません。

そんな氏政の良いところを書きたかったので、

今回はこの記事にしました！

人間全てにおいて秀でている人はいませんから、

悪い面だけでなく、良い面も見て上げないといけませんよね(笑)

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■#080 北条氏政 妻への温かい心■

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