母が2年半、ロングショートでお世話になった特養。
そのたるみ切ったスタッフのお仕事ぶりは、
入所して5日目にも露呈する事になりました。
宅急便を出そうと車で出かけた先で、
私の携帯に電話が鳴りました。
番号から、すぐに特養という事はわかりました。
「もしもし、娘さまでしょうか?
●●ア●●です。
あの、実はお母さまを先ほど入浴してもらった時に
補聴器をはずすのを忘れてしまい、
補聴器が湯舟の中に沈んでしまったんです。
すみません。」
この特養はその方針から
報告だけは怠ってはならないというのがあるようで、
慌てて連絡が入りました。
「湯舟の中に?」と聞き返すと、
「はい。申し訳ありません。
でも、現状では、拭き取った補聴器をはめて頂いたところ、
お聞きとりになれているようです。」と。
とは言え、片側の補聴器だけで15万円。
両耳で30万円かかっている補聴器です。
「すみません。その湯舟の中には
入浴剤、入れていましたか?」と聞き返すと、
「いえ、入っていません。」
ならば大丈夫かなと思いつつ
それってどういうこと?
新しく入ったばかりだから
致し方ないのか?と自分をなだめつつ、
「そうでしたか。
とりあえず、そのままはめさせて、
様子みてもらえますか?」
と言って、
翌日、施設に行って自分で確認する事にしました。
特養の利用者の殆どは高齢者。
お風呂に入れる前にチェックしませんか?
入浴に誘う前に部屋に迎えに行けば、
洗面所のところに、補聴器収納のケースもおいてある。
1人1人、覚えきれないというんじゃなく、
まずはそこからではないのか?
それをかりにヒューマンエラーしても、
脱衣場で母は自分で脱げない骨折後なのだから、
そこでもチェックが出来るはずと思うのですが、
こうした、あたりまえの事を、
当たり前のようにチェックする、
頭がフツーに働かないヘルパーがいる。
2年半の間に、このあと2度、
合計3度も同じ事が起こり、
その度に電話がかかってきました。
そして補聴器の消耗が激しく、
途中、片耳、2度、
新しいものに作り変えた。
60万円の出費が重なった。
精密機械だから致し方ないと思いつつ、
実は補聴器の取り扱いを
ほとんど知らなかったのではないかと
思える光景を何度も見る事がありました。