はじめに
この記事は不快と思われる内容があるかもしれません。
でも、同居する家族がいないと、
こんな事が起こるという事をお伝えしたくて
記事にしています。
あくまで叔父と叔母における事例です。
すでに二人とも亡くなっていますで、
これは回想記録です。
この時叔父は亡くなり、
叔母は1人暮らしになり、
さまざまなスッタモンダがあって、
自宅から徒歩10分に建った
新設の住宅有料老人ホームへ
入所するようになりました。
介護度は2
79歳‐レビー小体型認知症
本態性振戦もちで、
いつも身体が左右に大きく振れています。
歩行はすでに困難を極めていました。
栄養不足のため、入所前は26㌔に落ちて
骸骨のような様相でしたが、
入所後は、僅かづつですが、
徐々に体力を回復していきました。
この施設に、叔母は364日
お世話になりました。
その間の記録です。
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前記事
叔母が入所してから
頻繁に施設に通う不可解な義理の姪は、
お盆前に施設から連れ出す事を
叔母に約束していました。
この動きを警戒するお嫁さんと、
お嫁さんにせかされて動く息子。
あとでケアマネさんから聞いた話では、
この時、息子はお嫁さんとは意見が異なり、
こう言っていたそうです。
「嫁はあの子の事を悪く言いますが、
あの子は優しい子で、
おふくろを思ってくれて
動いてくれているんです。」
は?
別に驚きはしません。
この息子は母親の言いなりであり、
同時に、お嫁さんの言いなり。
その場その場の二枚舌。
でも本心で信じているのは
いつも母親の言葉です。
なので、頻繁に通う姪に、
息子は弱腰で言いたい事が言えない。
だって彼にとって姪は『良い人』だから。
そこでお嫁さんは、
この事態をなんとかせねばと
行動に出ました。
叔母の入所後に、
叔母を施設から連れ出そうとしている姪、
まずこの話が本当なのかを確認し、
事実であれば、即刻やめて頂く事を
電話でお願いしようと決めました。
お嫁さんは姉さん女房でしたが、
気が強い人ではないですから、
電話をかけるまで何度も怖くなり、
臆したそうです。ですが、
『何かあったらminn姉さんが出てきてくれる!』
と言い聞かせ、受話器を握ったそうです。
ん?
この時の会話です。
後日お嫁さんから聞いた内容で
細かい部分に違いはあるかもしれませんが、
姪子さんの最後のキメ台詞だけは、
一字一句そのままです。
「もしもし。」
お嫁さん、震える手。
受話器の向こうから、
「はい。(姪)です。」
と出た姪。
「(お嫁)です。」、
「まぁ~どうも~。」
何とも愛想のよい返事が返ってきた。
優しく穏やかな声。
そこからの会話です。
「あの・・・お時間取らせて申し訳ないです。
ちょっとお聞きしたい事があって…。
今、お電話、大丈夫ですか?」
「大丈夫~。」
「今、姪さん、義母(はは)の所に頻繁に
来てもらってるみたいなんですけど…。」
「はい、行ってますよ。
叔母さん、寂しそうだから。」
「あ、ありがとうございます。
それで・・・義母(はは)が言うには、
今度のお盆過ぎに、姪さんが迎えに来て、
そちらの家に連れて行ってもらうって、
そう聞いてるんですけど。
それって本当ですか?」
「本当~!
2週間は居てもらおうと思ってるの。
ゆっくりしていいからね~って。
それを過ぎても、
ずっと居てもらったっていいのよ。」
「あの…、そうじゃなくて…、私達、
そもそもそのお話も伺ってないですし、
それに、2週間なんて長い期間の外泊は
施設が許可してくれないです。」
「私は親族だから~。
お叔母さん、
施設で寂しい想いしてるから、
そうした方がいいわよ~。
可哀そう。放っておけない。」
「あの・・・
義母は施設に入所したばかりで、
ようやく慣れようとしている最中なんです。
ここにくるまで大変だったんです。
だから、今、大事な時期なんです。
それに、私達家族は
(外泊)を許可した覚えもないですし、
義母は施設を出ていく準備をしてるし、
正直とても困ってるんです。」
そう言ったあと、
お嫁さん、思い切って切り出した!
「はっきり言わせてもらいます。
お盆はそちらに行かせられません。
もう義母の施設に来てほしくないんです。
もう、来ないでください!」
お嫁さんが言うには、この後、
姪さんの声のトーンと喋り方が
ガラリと変わったのだとか。
「それは出来ない。
叔母さんにこれからも会いに行きます。
叔母さんがお盆に来たいって
言ってるんだから
何の問題もないでしょ!」
と平然と返されたそうです。
お嫁さん、勇気を振り絞って続けた。
「なんでそんなに義母に構うんですか?
構う人は他にいらっしゃるでしょ。
小さいお子さんもいらっしゃるでしょ?」
すると姪、言った。
「叔母さんは
私の生きがいなのよっ!」
はぁ~?
お嫁さん、それを聞いて、
耳を疑ったとか。
い・き・が・い?
私はこの話の
歯の浮いたような言葉に、
「それってよく詐欺師が言う台詞だよね。」
とお嫁さんに言った。
血の繋がってる叔父への言葉なら
そういう関係なのかなぁ~とも
思えるけれど、叔母とは直接、
深くお付き合いした事なかったはず。
そんな叔母の事を、なんで、ア~タ、
生きがいなんですか。
んなあほな。。。
それよか貴女は叔母の過去の問題行動を
何一つ知らない。
叔母の性格も何一つ知らない。
何一つ、叔母の事を解っていない。
そして貴女は叔母の健康状態の事さえも。
お嫁さんは豹変された恐ろしさに、
ドクドクと波打つ動悸が
しばらく止まなかったそうです。
この電話を受けた姪は激怒したのか、
この後息子の携帯にかけてきたのだそう。
息子は気弱にしか対応してないと思いますが
姪は良い人と思っているゆえ、
姪への行動の非難は避け、
こう言ったそうです。
「やめてほしい事があるんだけど。
知ってるか知らないかわからないけど、
貴女のお父さん、おやじが死んだ後も
おふくろにお金貸してって
何度も電話をかけてきて。
3か月前に、おふくろ、2万円をそっちに
振り込んでますよ。
もう、それ、
いいかげん、やめてほしいんですよ。
施設にお金がかかって、
そんな余裕ないんで。
それ、伝えてもらえませんか?」
と。
姪は電話をふさいで
「お父ちゃん、お金、返しなさい!」
「ごめんなさい。
すぐ振り込みます。」
と、バツが悪そうに言ってたそうな。。。
(この数日後、叔母が貸した2万円は返金されました。)
しかし、この姪は懲りずに
叔母の施設に訪問を続けました。
けれど施設のスタッフの完全ガードにより
「イベント中は邪魔なさらないで下さい。」
とスタッフに注意され、
叔母に組み込まれた
器械体操や誤嚥防止体操を、
姪はただ後ろでだまって見ているだけで
帰った日もあったのだとか。
そんな非接触の日が2、3度続いた後、
姪はあきらめたのか、
施設に姿を見せる事はなくなりました。
施設のスタッフの方は
随分頑張って下さったと思います。
独居であれば、出来なかった事です。
叔母はそれから9か月後に
亡くなりました。
死後行った家族葬には、
この姪を含む叔父方の親族は呼ばず。
血縁者のみで執り行いました。
この姪家族に叔母の逝去を伝えるため
息子が電話したのは、
叔母の四十九日が過ぎた頃でした。
「ご連絡が遅くなったんだけど、
おふくろ、●月●日に○○で亡くなったんで
電話しました。」
と言うと、
電話を受けた姪はこう言ったそうです。
「あ、そうなん。」
「じゃあ。」と息子が言うと、
「はい。」とガチャン。
そこには「お悔みします。」もなければ
「おつらいね。」の癒しの言葉もなく、
当然、お金のかかるお供えなど、
今までそうだったように、
送ってくる事などありませんでした。
私はそれが犬であっても猫であっても、
そんな言葉は吐けません。
「あ、そうなん。」とは、
恐らく絶対、口に出来ない。
それが犬や猫であってもです。
「道路でね、猫が
車にひかれて死んでたよ~。」
「あ、そうなん。」
「飼ってたワンコが死んじゃって…。」
「あ、そうなん。」
叔母は姪にとって
犬猫以下の存在だったのでしょうか。
亡くなった叔母に言いたいです。
そして何でも母親の言葉を信じてた
アホ息子に言いたいです。
あなた方親子が思っていた
”心の優しい姪”は、こんな人なんだと。
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ありがとうございます。
私が実際に体験した出来事や
そこで感じた思いを一方的に
綴っているブログです。
今回も長い文章におつきあい頂きまして
ありがとうございました。