昨夜、ミッドナイトスワンを観に行きました。
予告編で涙し、you tubeの江頭2：50さんの絶賛を聴いて、なんとしても劇場で観たくなって、行ってきました。
トランスジェンダー、児童虐待、貧困、社会のさまざまな問題を描いた作品。
これまで社会問題を描いてきた是枝監督の映画も優れた作品でしたが、一度も登場人物に感情移入出来た事はありませんでした。
この作品には登場人物の心の揺れや感情が痛いほどに伝わってきて、涙があふれてとまらなくなりました。
そして、人が美しく輝いてみえる場面がいくつもありました。
それだけにグロテスクで目を覆う場面が対比をなして、息がつまるシーンもありましたが、ただただ素晴らしかった。
私達は醜い世界と美しい世界が混在した社会のなかで生きている。
一夜明けてからも、映画の記憶がよみがえって、涙が止まらない。
こんな事は自分にとって初めての経験。
劇中に流れる渋谷慶一郎さんのピアノ音楽もまた、切なく美しい。