DAWというソフトでは、音楽制作に必要となる作業を全て行う事が出来るのですが、DTMを始めたばかりの時と言うのは、音楽制作で行う作業というものにどういった作業があるのか自体が分からないと思います。
ですので、この記事では、DAWソフトではどんなことが出来るのかという事について紹介していきたいと思います。
マルチトラックでの音楽制作
まず、DAWソフトでは、マルチトラックでの音楽制作を行う事が出来ます。
マルチトラックでの音楽制作というのは、複数のトラックを使って、各トラックごとに音量調節や音の定位を調節を行って音楽制作をする事を意味しています。
DAWではいくつものトラックを追加する事が出来る
DAWソフトで新規プロジェクトを作成した時は、トラックは一つもない状態ですが、トラックリストというエリアで右クリックして、「トラックの追加」をクリックすれば、新しくトラックを追加していく事が出来ます。
後は、そのトラックにプラグインをインサートしたり、オーディオインターフェイスからの楽器音を録音したりしながら、伴奏パートやメロディーパート、リズムセクションなどを作成する事で、曲作りを行っていきます。
私自身、DTMで曲を作る際には、50トラック以上使って曲作りを行っていきます。
DAWでは、保存したMIDIデータやオーディオデータの複製(コピペ)と移動が可能
DAWソフトの便利なところは、各トラックに録音・保存したオーディオデータやMIDIデータは、コピー&ペーストする事が出来る、と言う点です。
ですので、同じフレーズや伴奏を何度も録音し直したり、何度もノートを打ち込んだりする必要が無く、コピー&ペーストして繰り返しを作る音が出来ます。
MIDIイベントコピペして繰り返しを作った
コピーしたオーディオデータやMIDIイベントは、トラックが違っていてもペーストする事が出来るので、同じフレーズを別の楽器で演奏させたり、別のトラックのエフェクトを施したりする事が出来います。
MIDIイベントを別トラックにコピペした
また、DAWのタイムライン上にあるオーディオデータとMIDIイベントはドラッグする事でタイムライン上の位置を移動させる事も可能です。
MIDIイベントをドラッグしてタイムラインの位置を移動した
ですので、楽器を録音したり、MIDIキーボードで保存したMIDIデータなどの鳴り始めのタイミングがズレている時には、保存したオーディオデータやMIDIイベントをドラッグして位置を調節する事も出来ます。
DTM・DAWとは?
オートパンチの機能
DAWソフトの便利な機能には、「オートパンチ」という機能があります。
この「オートパンチ」という機能では、選択範囲の箇所でだけ録音を行う事が出来ます。
例えば、下の画像の紫の部分は選択範囲となっている箇所で、その手前から録音が始まっています。
オートパンチ機能を使って録音を行っている様子
通常、録音が始まった箇所からオーディオデータやMIDIデータが保存されていきますが、オートパンチ機能では選択範囲の箇所でだけ録音が行われるので、下の画像のように、選択範囲の箇所にだけオーディオデータやMIDIデータが保存されます。
オートパンチ機能を使って選択範囲にだけ保存されたオーディオデータ
ですので、オートパンチの機能を使えば、撮り直しをしたい特定の箇所だけを改めて録音し直せます。
このオートパンチの機能は、DTMならではで、DAWソフトが有るからこそ可能な便利な機能ですので、しっかりと活用して、DTMの作業を楽にしていきましょう。
インバートやバウンスも可能
DAWと言うソフトは、音声データの編集も行う事が出来るので、インバートやバウンスといった処理も行えます。
インバートというのは、波形の位相の反転処理の事で、位相を反転する事で、各パートの音の混ざり方を変えたり、同じ音をステレオにした時に混ざり合わない様にする事が出来ます。
バウンスというのは、インストゥルメント系のプラグインにMIDIデータを送って鳴らしている音声や、プラグインによるエフェクトを施した後の音声データを「WAV」・「AIFF」・「MP3」といったオーディオファイルに書き出す処理の事です。
バウンスを行う事で、MIDIデータは音声データに変わり、オーディオデータはエフェクトを施した状態に変わるので、そのプラグインを使用する必要が無くなります。
ですので、プラグインを削除して、CPU使用率を下げる事が出来ます。
DAWではパラメーターをオートメーションで変化させられる
DAWソフトで特に便利な機能が、「オートメーション」という機能です。
「オートメーション」という機能では、プラグインのパラメーターや、トラックのVolume・PANといったパラメーターを、徐々に変化させたりするように調節する事が出来ます。
例えば、フィルターエフェクトのHihgCutを、徐々に下げていく、といった使い方も出来るので、DJのようにハイカットをするようなサウンドを作る事が出来ます。
オートメーションの折れ線を描く
オートメーションの機能では、折れ線グラフのように、各パラメーターの値を線で上下に変化させていくように調節する事が出来ます。
DAWのオートメーション機能を使えば、徐々に音量が下がっていくようにしたり、徐々に左から右へ音が移動していくように変化させたりするような音を作る事が出来ます。
このように、DAWと言うソフトでは、音楽制作を行う上で必要な機能が全て搭載されているだけでなく、DAW特有の便利な機能などもあって、どんなジャンルの音楽でも作る事が可能です。
ここで紹介したDAWの機能は未だほんの一部で、他にも、オーディオデータをクロスフェードさせたり、テンポを徐々に遅くしたりする機能などもあるので、少しずつDAWの使い方を覚えていっていただければと思います。